JTCは大概全国転勤ありますよね。弊社は会社が住居を抑えてくれて、賃貸料も多くを出してくれます。辞令1枚で全国転勤するので、JTCは比較的、住居関連は手厚いです。
ただ賃貸料(お金)での補助は手厚くても、実際にどこに住むかという見えない支援はどんどん削られていく弊社。
今までは地元採用の庶務の女性がその地区で所謂「いい場所」を選んでくれたが、業務効率化で若手総合職がその役割を担い、阿鼻叫喚となった話。
JTCの全国転勤への補助事情
昔は、各支社には、社員寮(世帯寮・独身寮)があり、その地区でも一等地と言われるところにありました。ただ、設備はぼろく、世帯寮の人間関係・独身寮の先輩・後輩関係もあり、あまり評判はよくなかった。
10年以上前に、固定資産の売却といった名目で世帯寮・独身寮は廃止され、かなりのいい値段で売却されました。
独身者には地方都市の中心部の通勤にあまり時間のかからない場所のワンルームマンションを、世帯持ちには、その地方都市で所謂いいと言われる地区(公立小学校が荒れていない等)のマンションを借り上げてもらう形に。
会社と社員がwin-winの関係が構築されました。
転勤してきた世帯持ちの課長が、「いい場所に借り上げマンションを与えてもらって仕事に集中できる」と言っていたのが印象的です。
ところがしばらくすると業務効率化で、地元採用の一般職が担っていた庶務事項(経費・旅費・出張)の多くは総合職自身が行い、地元採用の一般職も補助的業務から営業に出ることになりました。
この変更で大きな混乱・反発はあったのですが、それはまた別の機会にします。
その流れで、転勤者の住居についても支社の一般職の庶務の女性がマンション等を選定する形から、予算の範囲で転勤者自らが調べて調達する方式へ変更となりました。
転勤者たちの阿鼻叫喚(特に世帯で子供が小さい人)
自らその地区で住居を予算の範囲内で選ぶといっても、転勤者からすると馴染みも所縁もない場所で引継ぎをしながら、住居を探すのは困難。
どうしても支社のアドバイスに従う形となる。従来ならば地元採用の一般職の人が独身・世帯に合わせいい場所を選んでくれていたのだが、総合職の若手が雑務としてその業務を行う事に。
総合職の若手(20代前半)で、若手自身もその支社のある地域にゆかりがないので、主にネットで調べてそのまま転勤者に候補案をあくまで参考としてつたえるだけのところが多くなりました。
結果、転勤者にはどのようなマンションが紹介されたのか
結果、予算の範囲内でマンション自体は綺麗でピカピカながら、場所は、所謂柄の悪い地域を再開発した場所で、学区的には荒れた場所を紹介する事例が多発。
確かに予算内でマンションの見た目・内装が綺麗なところとなると素人が調べるネット情報だとそのような地区が多くなりました。
20代の若手総合職なので、マンションの見た目・予算は気にしますが、小学校の学区・地域の荒れ具合までは考慮に入れる発想がないのも仕方ありません。(また総合職なのでその地域についてそもそも詳しくない)
従来ならば、地元採用の庶務の一般職の年配の女性が、地元の中では所謂「いいところ、評判のいい地区」を選定してくれていたのですが、制度改革によりそのようなこともなくなりました。
独身者は自分で済む場所を選べるので評判はよかったのですが、転勤者で子供が小さい若い課長・係長クラスが奥さんに怒られ、また阿鼻叫喚となる事態が発生中。
業務効率化・人事制度改革って本当にいい事なのかなと思った事例でした。
独身だと自分でサイトから選べるから便利にはなったと思います。
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