天才志村どうぶつ園の名物コーナー「パン&ジェームスのおつかい大挑戦」や志村けんさんとの交流で一躍時の人(チンパンジー)となった「パンくん」。
一方、2012年9月6日に女性研修員にかみつき、全治2週間の怪我を負わせ、引退となるなど、チンパンジー本来の獰猛な一面をもつ「パンくん」。
「パンくん」が徐々に筋肉質になる経緯を追ってみました。
テレビデビュー(2004年 3歳)
パンくんは、「天才志村どうぶつ園」、「どうぶつ奇想天外」等に出演。
顔は幼獣特有の肌色で、白いひげが目立つ。コドモというよりアカちゃんといった雰囲気。
パンくんとジェームスは、さまざまな場所へおつかいに行きます。ジェームスと二人三脚で色々な困難に立ち向かいます。
マイペースのジェームスと宮沢さん(トレーナー)から依頼されたおつかいを達成しないといけないと責任感に燃えるパンくんのドタバタ劇が笑いを誘います。
パンくんとジェームスがお使いで、なかなか川の飛び石を渡れないシーンは、「パンくんがんばれ!」と多くの視聴者が応援したんじゃないでしょうか。

小さいパンくんにとって、川は怖いもんね。頑張れ!
→かなり幼いパンくん。コドモというよりアカちゃん
テレビに慣れてくる(2005年~2007年 4歳~6歳)
パンくんはテレビにだいぶこなれてきて、「天才志村どうぶつ園」においても、ジェームスとのおつかいだけでなく、志村けんさんと街中を歩いたり、買い物をしたりといったコーナーも増えてくる。
白いひげはなくなり、少し顔が長くなってきた気もするが、まだまだ肌色であり、やんちゃな子供といったイメージ。
アカちゃん感はだいぶ薄れ、わんぱくな子供といった様子。
ジェームスが育児休暇に入った際に、ジェームスの代打のミニブタとおつかいしたときは、沈下橋を怖がるミニブタを励まし、ミニブタが乗るタライを持ってきてあげたりと大成長。

昔は、川を怖がっていたのに、パンくん成長したなぁ~。
→「part1」に比べると気持ち大きくなったパンくん。おつかいもこなれてくる。
2005年に「日本動物水族館協会」の倫理委員会から、「服を着て、犬を散歩させる(芸をさせる)擬人化は、繁殖活動に支障がでると」、パンくんの所属する宮崎県の「カドリードミニオン」に改善が勧告されています。
パンくんの義兄の「スマイル」が出演していたフジテレビの深夜番組「CHIMPAN NEWS CHANNEL」は、環境省から「繁殖目的のチンパンジーが頻繁にテレビ出演するのは「種の保存法」に抵触する恐れがあるとの指摘を受け、打ち切り。パンくんの義兄のスマイルは小柄でもっとコドモといったイメージでした。
外にあまりでなくなる(2008年~2009年 7歳~8歳)
パンくんがおつかい等外に出る機会はなくなり、芸能人がパンくんの住む「パンくんの森」へ訪れる形式へ。
ベッキー、ぐっさん等がパンくんの森を訪れます。2008年3月に訪れたタカアンドトシのタカが、「パンくん、意外とでかい」と驚いていました。
2008年頃は、パンくんはまだコドモといった雰囲気でしたが、2009年頃から、結構、顔が肌色から黒色になってきており、大人になった感じに。

パンくん、顔つきはまだコドモやけど結構
身体大きくなってきているな。

外に出なくなったのは、
危険になってきたからってこと?
日本動物園水族館協会は、パンくんの所属するカドリードミニオンに、「パンくんによるショー出演やテレビ出演を辞めなければ退会せよ」と勧告。
カドリードミニオンは、同協会を退会へ。
パンくんからパンさんへ(2010年~2012年 9歳~11歳)
志村けんさんが、パンくんの森を頻繁に訪れる。パンくんとジェンガをしたり、パンくんと金魚を飼ってみたりしますが、パンくんの顔は肌色ではなく、結構黒色へ。
パンくんは服を着ていても筋骨隆々な感じがはっきりわかります。
パンくんのお見合い企画で、のちにパンくんのお嫁さんになるポコちゃんの元へ服を脱いで、向かうパンくんの姿は、もう立派なチンパンジーの大人。

「パンくん」やなくて、「パンさん」やな・・。
そして2012年9月6日、引退公演中のパンくんは、女性研修員に飛び掛かり、噛みつき、2週間のけがを負わす事件を起こし、引退へ。
服を脱いだパンくん(2013年~2021年 12歳~20歳)
女性研修員を襲ったパンくんは、カドリードミニオンでのショーは引退へ。天才志村どうぶつ園において、志村けんさんが、パンくんを訪問し、うどんをあげたり、写真を一緒に撮ったりをしていましたが、全てガラス越し。
パンくんはトレードマークのオーバーオールを脱ぎ、本来のチンパンジーの姿へ。二足歩行から本来のチンパンジーの歩き方であるナックルウォークする姿へ。

パンくんは、本来のチンパンジーの姿に戻ったわけやね。
まとめ ~パンくんは7歳を境にどんどん筋肉質な大人へ~
日本で最も有名で愛されたチンパンジーと言っても過言ではないパンくん。テレビにでなくなり、数年以上が経過しました。
記憶もあいまいで、可愛らしい幼獣のパンくんのイメージが強いパンくんでしたが、事件を起こす2012年の数年前からけっこう身体がゴツくなってきていました。
今から考えると「日本動物園水族館協会」がテレビ出演の引退を勧告した2008年(パンくん7歳)あたりがまさしく引退の潮時だったんじゃないでしょうか。
大の大人であるタカアンドトシの「タカ」が少しビビっていた2008年以降は、おそらくパンくんの方が人間よりも力はあったのだろうと思います。
→パンくんの成長の過程が結構はっきりわかります。
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