「点眼を続けても眼圧が下がらないので、手術を考えましょう」主治医からそう言われたら、不安になる人は多いと思います。
私もそうでした。
私は20代後半で緑内障と診断され、その後は点眼治療を続けてきました。右目は点眼で眼圧を一定に保つことができていましたが、左目は複数の点眼薬を使用しても思うように眼圧が下がりませんでした。
そして緑内障の検査を始めてから約8年後、主治医から手術を勧められました。
「目を手術するのは怖い」
「本当に手術を受ける必要があるのか?」
「点眼治療をもう少し続けられないのか?」
かなり悩みました。最終的には主治医や執刀医の説明を聞き、納得したうえで手術を受けました。
この記事では、実際に緑内障の手術を経験した私が、
・なぜ点眼治療から手術へ進んだのか
・手術を決断する前に確認したこと
・手術は痛かったのか
・手術後はどのように見えたのか
・実際に手術を受けてどう感じたのか
を、私自身の体験を中心に紹介します。
これから緑内障の手術を受ける方、手術を勧められて悩んでいる方の参考になれば幸いです。
※この記事は、私個人の緑内障治療・手術の体験談です。緑内障の病型・進行度・眼圧などによって適切な治療方法は異なります。治療や手術については、必ず眼科医・主治医に相談してください。
↓緑内障の検査、治療開始のお勧めの記事はこちら。(親族に緑内障の人がいる人は、早めに精密検査を受けた方がいいです。2,000~3,000円なので、安心を買うつもりで。
私が20代で緑内障と診断され、手術を受けるまで
私は20代後半で緑内障と診断されました。
緑内障と診断されて、すぐに手術をしたわけではありません。まず始まったのが点眼治療でした。最初に使用していたのは「キサラタン」という点眼薬です。
右目については、点眼治療によって眼圧を一定に保つことができていました。ところが問題になったのが左目でした。
左目の眼圧が思うように下がらず、その後は複数の点眼薬を使用することになりました。それでも十分に眼圧が下がらなかったため、緑内障の検査を始めて約8年後、主治医から手術を勧められました。
私にとって、
「点眼治療を続けても左目の眼圧を十分にコントロールできなかったこと」
が、手術を考える大きなきっかけになりました。
緑内障は「点眼か手術か」の二択ではない
私自身、手術を勧められたときは、
「点眼を続けるか、それとも手術を受けるか」
という二択のように考えていました。
しかし現在、緑内障には、
・薬物療法(主に点眼薬)
・レーザー治療
・手術療法
などがあります。
点眼薬にも複数の種類があり、一つの点眼薬だけで十分な効果が得られない場合には、複数の薬を組み合わせることがあります。
また、レーザー治療や手術にも複数の方法があります。
どの治療方法が適しているのかは、緑内障の病型、進行度、眼圧などによって異なります。
そのため、
「点眼と手術のどちらが優れているのか」
という単純な比較ではありません。
私の場合は、点眼治療を続けても左目の眼圧が思うように下がらなかったため、その先の治療として手術を検討することになりました。
<日本眼科学会「緑内障の治療」>
緑内障手術を勧められたときに私が確認した3つのこと
私が主治医から手術を勧められたとき、すぐに、
「分かりました。手術します」
とは言えませんでした。
目の手術です。
怖くないわけがありません。
そこで私が特に確認したのが、次の3点でした。
点眼治療をもう少し続けられないのか
まず確認したのが、
「点眼薬を変更することで、もう少し治療を続けられないのか?」
ということでした。
私の場合、最初は1種類の点眼薬を使用していました。
その後、左目の眼圧が十分に下がらなくなり、複数の点眼薬を使用しました。
それでも眼圧を十分にコントロールできなかったことから、手術を選択しました。
手術を勧められたものの不安がある場合、
「薬を変更・追加する余地があるのか」
について主治医に確認してみるのも一つだと思います。
ただし、点眼を続けるか手術へ進むかは自分だけで判断せず、現在の視野や眼圧などを踏まえて主治医と相談することが重要です。
どんな手術を受けるのか・リスクは何か
「緑内障手術」といっても、方法は一つではありません。
現在の緑内障手術には、大きく分けると、
房水を眼外へ流す新しい経路を作る「濾過手術」
と、
房水が流れやすくなるようにする「流出路再建術」
などがあります。
さらに、医療器具を留置する手術などもあります。
私が手術を受けた当時も、術式とリスクについて説明を受けました。
ここで重要なのは、
「緑内障手術の中で何が一番良いか」ではなく、「なぜ自分にはこの手術が選択されるのか」
を確認することだと思います。
今すぐ手術を受ける必要があるのか
もう一つ私が気になったのが、
「手術は今すぐ必要なのか?」
ということでした。
手術を勧められたとしても、心の準備ができているとは限りません。
私は、
「少し考える時間はあるのか」
「その間に点眼治療を続けることはできるのか」
などについても確認しました。
緑内障にはさまざまな病型・進行度があるため、手術をどのタイミングで行うべきかは人によって異なります。
だからこそ、
「自分の場合はどの程度急ぐ必要があるのか」
を主治医に確認することが大切だと思います。
緑内障手術でセカンドオピニオンを受けるべき?
私は手術を受けるかどうか、本当に悩みました。
そこで普段診てもらっている主治医にも、自分の不安について相談しました。
主治医は私の不安を否定せず、
別の医師の意見を聞くという選択肢
についても話してくれました。
私はその対応を見て、逆に主治医に対する信頼感が高まりました。
最終的には、主治医と執刀医の説明などを踏まえて、自分自身が納得したうえで手術を受けることにしました。
セカンドオピニオンを受けるべきかどうかに、全員共通の正解はないと思います。
ただ、
「説明を聞いても手術に納得できない」
「怖くて決断できない」
という場合は、他の医師の意見を聞く方法について主治医に相談してみるのも一つの選択肢だと思います。
【体験談】実際の緑内障手術は痛かった?
手術前、私が特に気になっていたことがあります。
「目の手術って痛くないの?」
ということです。
結論からいうと、
私の場合、手術中の痛みはほとんど感じませんでした。
手術前に何度も麻酔用の点眼を行い、その後麻酔をして手術を受けました。
ただ、
目の奥を触られているような感覚
はありました。
もちろん、これは私個人の体験です。
麻酔方法や術式、痛みの感じ方によって違いがあると思います。
手術時間はどのくらいだった?
私の場合、手術にかかった時間は約2~3時間だったと記憶しています。
ただし、これは私が受けた手術の場合です。
緑内障手術には複数の術式があるため、
「緑内障手術=必ず2~3時間」ではありません。
これから手術を受ける方は、自分が受ける予定の手術について、
「手術時間はどのくらいですか?」
と執刀医に確認することをおすすめします。
緑内障手術後の痛みは?
私の場合、手術当日は麻酔が効いていたため、それほど痛みを感じませんでした。
ところが麻酔が切れてくると、多少痛みが出てきました。
私は痛み止めを使用しました。
ただ、私にとっては耐えられないような強い痛みではありませんでした。
むしろ印象に残っているのは、手術そのものより術後の処置です。
ここは手術前にはあまり想像していなかった部分でした。
これから手術を受ける人には、
「手術中だけでなく、術後はどんな処置をするのか?」
についても事前に聞いておくことをおすすめします。
緑内障手術後の見え方|私の場合はぼやけた
もう一つ気になるのが、
「手術したら、すぐ普通に見えるの?」
という点だと思います。
私の場合、手術後しばらくは手術した目がぼやけました。
また、多少の異物感もありました。
仕事に復帰した直後は、
手術した目と、していない目で見え方が違う
状態になりました。
そのため、仕事をしていて気分が悪くなることもありました。
時間が経つにつれて違和感やぼやけは改善し、私の場合は約1か月後にはかなり気にならなくなりました。
ただし、これも私自身の経過です。
術式や目の状態などによって、術後の経過は異なります。
緑内障手術をすれば視野は元に戻る?
ここは、手術を考えるうえで非常に重要なポイントです。
緑内障手術は、
失われた視野を元に戻すための手術ではありません。
眼圧を下げることで、緑内障がさらに進行することを抑えることが主な目的です。
私自身も、
「手術=緑内障が治って元通りになる」
というイメージでは考えない方がいいと感じています。
手術後も定期的な診察は必要です。
私は緑内障手術を受けてよかった?
ここまで書くと、
「結局、手術を受けてよかったの?」
と思う方もいるでしょう。
私は、
手術を受けてよかったと思っています。
ただし、
「緑内障なら手術を受けた方がいい」
と言いたいわけではありません。
私の場合、
・点眼治療を長期間続けた
・複数の点眼薬を使用した
・それでも左目の眼圧が十分に下がらなかった
・主治医や執刀医から説明を受けた
・自分自身が納得した
という経緯があったうえで手術を受けました。
だから、
「ネットで手術を勧められたから受ける」
あるいは、
「怖いから手術は絶対に受けない」
ではなく、
自分の状態について医師から十分に説明を受け、納得して治療を選択することが重要だと思います。
緑内障の手術前に医師へ聞いておけばよかったこと
私自身の経験から、これから手術を受けるなら、少なくとも次のことは確認しておくといいと思います。
・なぜ今、手術が必要なのか
・自分が受ける手術の正式名称
・なぜその術式を選ぶのか
・期待できる眼圧下降効果
・考えられる合併症
・手術時間
・入院期間
・術後の通院頻度
・仕事にはいつ頃復帰できるのか
・術後に避けるべきこと
・手術後も点眼薬が必要なのか
私は手術を経験して、
「手術そのものだけでなく、手術後の生活について聞いておくことも大切だった」
と感じました。
このチェック項目は、診察前にスマートフォンへ保存しておくと便利だと思います。
緑内障について理解するために読んでおきたい本
手術を経験して感じたのは、
病気について最低限の知識を持っていると、医師へ質問しやすくなる
ということです。
もちろん、本を読んで自分で治療方法を決めるためではありません。
分からない言葉を調べたり、
「次の診察で何を聞けばいいのか」
を整理するためです。
まとめ|緑内障手術が怖かった私が一番伝えたいこと
私は20代後半で緑内障と診断されました。
それから点眼治療を続けましたが、左目の眼圧が思うように下がらなくなり、約8年後に手術を受けました。
手術を勧められたときは、
「本当に手術を受けるべきなのか?」
とかなり悩みました。
それでも、
・点眼治療をもう少し続けられないのか
・なぜ手術が必要なのか
・どんな手術を受けるのか
・どんなリスクがあるのか
・今すぐ手術が必要なのか
について医師に確認し、最終的には納得して手術を受けました。
そして私自身は、
手術を受けてよかったと思っています。
ただ、私と同じ治療が他の人にも適しているとは限りません。
だからこそ、この記事を読んでいる方に一番伝えたいのは、
「怖い」「分からない」と思っていることを、そのまま主治医に聞いていい
ということです。
私自身も、そうやって手術を決断しました。
この記事が、緑内障の手術を勧められて悩んでいる方が、主治医と話すための一つの材料になれば幸いです。




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