「小学生になったのに粉薬をなかなか飲んでくれない」
子どもが薬を嫌がると、体調が悪いときにもかかわらず、薬を飲ませるだけで長い時間がかかってしまうことがあります。未就学児向けの「薬の飲ませ方」はよく見かけますが、小学生になってから急に粉薬を嫌がるようになるケースもあります。
わが家でも、以前は少量の水に粉薬を混ぜれば飲めていたのですが、小学生になってから粉薬を飲むのにかなり時間がかかるようになりました。
小児科で相談したことをきっかけに試したのが、少量のアイスクリームに粉薬を混ぜる方法です。実際に試してみると、わが家ではかなりスムーズに飲めるようになりました。ただし、薬によっては混ぜる食品との相性があります。
この記事では実際に試した方法を紹介しますが、処方された薬をアイスクリームなどに混ぜて問題ないか、事前に医師または薬剤師へ確認してください。
小学生になって粉薬を飲まなくなった
未就学児のころは、粉薬を少量の水に混ぜて渡すと比較的スムーズに飲めていました。ところが小学生になってから、なぜか粉薬を飲むことに時間がかかるようになりました。
ネットで調べると、乳幼児が薬を嫌がる場合の対処方法はたくさん出てきます。一方、小学生くらいになると「錠剤への移行を検討する」といった情報も増えてきます。
そこで小児科の先生に相談してみました。
粉薬が難しいのであれば、薬によってはシロップや錠剤など別の剤形を検討できる場合もあるとのこと。さらに、粉薬をそのまま飲むことが難しい場合には、アイスクリームなどの食品に混ぜる方法についても相談しました。
そこで、本人も抵抗が少なそうだったアイスクリームに混ぜる方法を試してみることにしました。
粉薬をアイスクリームに混ぜてみる
方法は簡単です。
少量のアイスクリームをお皿に取り、1回分の粉薬を混ぜて、すぐに飲ませます。
国立成育医療研究センターでも、薬を嫌がる子どもへの方法の一つとして、少量のアイスクリームに混ぜる方法を紹介しています。また、冷たいものは味を感じにくくなるため、薬の味や苦味を感じにくくできる場合があります。
わが家の場合、水に粉薬を溶かしたときにはコップの底に薬が残り、何度か水を足して飲ませることがありました。アイスクリームの場合は、少量に混ぜることで1回分を食べ切りやすかったのが大きなメリットでした。
※薬を混ぜる量や方法については、処方時に医師・薬剤師へ確認してください。
わが家では服薬にかかる時間が大幅に短くなった
一番大きかったのは、薬を飲むためにかかっていた時間です。
それまでは「薬を飲みたくない」という状態からなかなか進まず、かなり長い時間がかかることもありました。アイスクリームに混ぜる方法を試してみると、わが家の場合は短時間で飲めるようになりました。
体調が悪い子どもに長時間「薬を飲もう」と言い続けるのは、子どもにとっても親にとっても負担になります。その負担が減ったことが、この方法を試して一番良かった点でした。
少量のアイスに混ぜるのがポイント
薬をアイスクリームに混ぜるのであれば、大量のアイスに混ぜる必要はありません。
むしろ量を多くしてしまうと、全部食べ切れなかった場合に処方された1回分の薬を服用できない可能性があります。国立成育医療研究センターも、アイスクリームなどに混ぜる場合は「少量」を推奨しています。飲み残しがないようにすることも重要です。
そのため、わが家では「デザートとしてアイスをたくさん食べる」というより、薬を飲み切れる程度の少量に混ぜるようにしています。
薬によって食べ物との相性が違うので注意
ここは非常に重要です。
すべての粉薬をアイスクリームやジュースなどに混ぜてよいわけではありません。
薬によっては、特定の食品や飲料と混ぜることで苦味が強くなったり、薬の性質に影響したりする可能性があります。
PMDA(医薬品医療機器総合機構)も、薬を飲食物に混ぜる場合について、酸性度の強いオレンジジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料、ヨーグルトなどでは、薬によってコーティングがはがれて苦味が出たり、効果が弱くなったりする場合があると注意喚起しています。
また、飲食物に薬を混ぜた状態で長時間放置することも避け、飲む直前に混ぜることが大切です。
国立成育医療研究センターでは、具体的な粉薬と服薬補助食品との組み合わせについても情報を公開しています。
【参考】国立成育医療研究センター「粉薬と服薬補助食品の飲み合わせのご紹介」
粉薬と服薬補助食品の飲み合わせのご紹介 | 国立成育医療研究センター
わが家でうまくいったからといって、別の薬でも同じとは限りません。
処方された薬について「アイスクリームに混ぜても大丈夫ですか?」と薬剤師さんに聞いてから試すのが一番確実です。
アイス以外に「おくすり飲めたね」などの服薬補助ゼリーも
アイスクリーム以外にも、子どもが粉薬を飲むのを助けるための商品があります。
代表的なのが、薬をゼリーで包んで飲みやすくする服薬補助ゼリーです。PMDAも、どうしても薬を飲まない場合の方法として、薬局などで販売されているゼリー状の服薬補助商品を利用する方法を紹介しています。
アイスクリームを常備したくない場合や、薬とアイスの組み合わせが適さない場合には、こうした専用商品も選択肢になります。
粉薬を飲むのが苦手な子どものために常備しておきたい場合はこちら。
ただし、服薬補助ゼリーについても薬との相性があります。使用前に商品の説明を確認し、必要に応じて薬剤師へ相談してください。
粉薬を飲まないときは小児科や薬剤師に相談してみる
「小学生なんだから薬くらい飲めるはず」と思ってしまうかもしれません。
しかし、味やにおい、粉っぽさなど、子どもが薬を嫌がる理由はさまざまです。PMDAも、子どもが粉薬を嫌がる要因として、苦味・におい・ざらつきなどを挙げています。
無理に飲ませようとして毎回親子で大変な思いをするのであれば、一度、小児科の先生や薬剤師さんに相談してみるのがおすすめです。薬によっては剤形を変更できる場合がありますし、その薬に合った飲ませ方を教えてもらえることもあります。
まとめ|粉薬を飲まないならアイスも選択肢。ただし薬剤師に確認を
小学生になってから粉薬を飲まなくなり、わが家ではかなり苦労しました。
そこで試したのが、少量のアイスクリームに粉薬を混ぜる方法です。
わが家の場合は、
- 少量に混ぜるので飲み切りやすい
- 冷たさで薬の味を感じにくかった
- 水に溶かすより短時間で飲めた
- 親子ともに服薬時の負担が減った
というメリットがありました。
一方で、最も大切なのは「薬によって適した飲み方が違う」ということです。
アイスクリーム、ジュース、ヨーグルトなど、何に混ぜてもよいわけではありません。
薬をなかなか飲んでくれない場合は、親子だけで頑張り続けるのではなく、
「この薬、アイスに混ぜても大丈夫ですか?」
と医師や薬剤師に相談してみてください。
わが家では、それが粉薬を飲むための方法を見直すきっかけになりました。


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