第1章 あなたの隣の働かないオジサン
第1章では、身近にいる働かないオジサンを分類。
著者は働かないオジサンを「顔がイキイキとしていないオジサン」と規定し、
かつての会社には来るのが好きだったバブル期の「窓際族」や寅さん的な「働かないオジサン」
とは明確に区分。
そのうえで、働かないオジサンは「(会社等により)他律的に生きており、結果として
働かないオジサンも辛い」とまとめます。
「他律的に生きているから辛い」という言葉は
確かにと凄い納得しました。
そして顔がイキイキとしてないという言葉にも
ギクッとしました・・・。
第2章 働かないオジサンを生む会社の仕組み
働かないオジサンを生む会社の仕組みをロジカルに説明してくれます。
転職が当たり前で、仕事を契約ととらえる米国企業や国内企業でも社員の新陳代謝
が盛んなリクルート等ではそもそも「働かないオジサン」が存在しない。
①新卒一括採用、②徐々に役職が減っていくピラミッド型、③就職を労働契約だけでなく、
メンバーシップととらえる「日本型の会社組織」が「働かないオジサン」を生む
というロジックを理路整然と展開。
漠然とは理解していたけど、
改めて整理されたものを文字で読むと
納得するなぁ。
私の存在は神の必然だったのだ!
神の必然って・・
大げさな。
管理職になるかならないかのタイミングの38歳が「働かないオジサン」になる
タイミング。
会社員生活の折り返し地点でもあり、人生の折り返し地点でもある38歳。
この38歳を著者は「こころの定年」と定義します。
「こころの定年」とどう向き合うかが
働かないオジサンになる分岐点という考えは
とても納得。
第3章 なぜ40歳が働かないオジサンの分岐点なのか
40歳といえば論語でいえば「不惑」の年。
「不惑」というと人生に迷わずという印象を受けるが、20代~30代を通じ
(自分の分野/会社業務に)「惑わず」と著者は定義します。
そのうえで、40歳が会社員人生の分岐点と改めて著者は語ります。
20代の悩みは会社業務への悩み、それが40歳で(会社業務では)惑わずになりながらも
(出世から外れた人/場合によっては出世コースに載っている人も)業務にある意味
「飽きる」のが40歳。
会社から求められるもの「だけ」を
真面目にやってきたサラリーマンによくある話とのこと。
・・・・たしかに・・・。
40歳になり、「会社との関係をうまく見直す必要」があり、
会社員は「会社」を通じてしか「社会」とつながっていない事を改めて
認識すべきと著者はまとめます。
第4章 働かないオジサンにならない4つの働き方
新入社員時代はやる気満々であった人たちがなぜ働かないオジサンになるのか
これを著者は二軸・4象限に分けて分類し、それぞれのタイプ別の対応方法・具体的事例を
記載。
話を説明する際に、頭のいい人は
4象限に分類するよね。
4象限は2分割(yes or no)より
詳細に分類可能ながら、細かすぎず
わかりやすいベストの分類だと改めて
思いました。
働かないオジサンにならないための目指すべき4象限とその具体例も著者は示してくれます。
ただこれは厳密には4象限ではないと思った私はひねくれているのでしょうか。
第5章 イキイキと働くオジサンになるために
「こころの定年」との向き合い方。死を意識して逆算して、自らの持ちようを転換する
というのが著者の趣旨。
自己への執着から他者への関心へシフトし、「イキイキとした顔」のオジサンに
なろうというのが著者の趣旨。
とてもいい事なのだが、少し遠い世界に感じた。
第五章で紹介されていた
黒澤明の「生きる」のあらすじに
心を打たれた。
今度見てみよう。
第6章 働かないオジサンにならないための7か条
7か条自体は個々での記載は省き(本書を購入ください)ますが、
一番心に響いたワードは「人生の後半戦は向き・不向き」。
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