ASD(自閉スペクトラム症)について理解を深めたいと思い、読んでみた一冊です。
発達障害やASDについて知識として理解するだけでなく、「実際に子どもと接するときにどうすればいいのか」を考えるきっかけになりました。
最初に読んだときは、
「意外と当たり前のことが書いてあるな」というのが率直な感想でした。
しかし、読み進めていくと、その印象は少しずつ変わっていきました。
ASDの子どもへの接し方について考えさせられた
本書を読んで最初に感じたのは、ASDや発達障害だからと特別に区別するというより、子どもに対して、より丁寧にわかりやすく接することが大切なのではないかということでした。
例えば、
「指示は短くする」
「具体的に伝える」
といった考え方です。
曖昧な表現ではなく、何をしてほしいのかを具体的に伝える。
一見すると簡単なことのようですが、普段の生活を振り返ってみると、意外とできていないこともあります。
「親の背中を見て育つ」だけでは伝わらないこともある
子育てでは、
「子どもは親の背中を見て育つ」
と言われることがあります。
しかし、本書を読んで感じたのは、見て覚えてもらうことを期待するだけではなく、必要なことを具体的に伝えることも重要だということです。
「これくらい言わなくてもわかるだろう」
ではなく、
「何をするのか」
「どうやってするのか」
をできるだけわかりやすく伝える。これは子育てに限った話ではないのかもしれません。
サラリーマンの部下育成にも似ている
会社員目線で読んでいて面白かったのが、子どもへの伝え方と仕事でのコミュニケーションに共通する部分があることです。
例えば、
「指示は短く」
「具体的に伝える」
という考え方。
これは最近よく言われる部下育成やマネジメントにも通じるものがあります。
「いい感じにやっておいて」
「前と同じようによろしく」
と言われても、相手と自分の認識が一致しているとは限りません。誰かに何かを伝えるときは、相手が理解できる形で具体的に伝える。
子育てについての本を読んでいたはずなのに、いつの間にか自分の仕事でのコミュニケーションについても考えさせられました。
子どもの成長段階ごとに説明されている
本書では、幼少期や児童期など、子どもの成長段階に応じた特徴や接し方について説明されています。
読んでいて特に感じたのは、
「子どものことを知っているつもりでも、実際には知らないことがたくさんある」
ということでした。
子育てをしているからといって、子どもの発達について専門的な知識が自然に身につくわけではありません。本を通して体系的に振り返ることで、
「こういう見方もあるのか」と気付かされる部分がありました。
読んで理解することと実際にできることは違う
そして、読み進めていくうちに、最初に感じた
「当たり前のことが書いてある」という印象も変わってきました。
一つ一つの内容を読むと、
「なるほど」
「これはできそう」
と思います。ところが、書かれていることを日常生活ですべて実践しようとすると、決して簡単ではありません。
「読んで理解すること」と「実際にできること」は全く別。
これはこの本を読んで特に感じたことです。
仕事でも「理想の上司像」を理解することと、実際に理想的な上司として毎日行動することは別問題です。
子育ても同じなのかもしれません。
最初から全部やろうとするのではなく、
「できることから一つずつ」取り入れていくくらいがよいのではないかと思いました。
『家族のためのアスペルガー症候群・高機能自閉症がよくわかる本』はこんな人におすすめ
本書は、ASDについて詳しく知りたい人だけでなく、子どもとのコミュニケーションについて考えたい人にも参考になる部分がありました。
特に、
- ASDについて基本的なことから知りたい
- 子どもへの伝え方について考えたい
- 子どもの成長段階に応じた接し方を知りたい
- 家族として何ができるのか考えたい
という人にとって、一つの参考になると思います。
本を読んだからといって、書かれていることをすべて実践する必要はないでしょう。
まず知ること。そして、自分たちに合いそうなものがあれば一つずつ試してみる。そのくらいの気持ちで読んでみるのがよいと思います。
まとめ|まず知ることから始めてみる
『家族のためのアスペルガー症候群・高機能自閉症がよくわかる本』を読んで最初に感じたのは、「意外と当たり前のことが書いてある」ということでした。
しかし、読み進めていくと、
「当たり前のことを、毎日の生活で実践するのは意外と難しい」
ということにも気付かされました。
特に印象に残ったのが、相手にわかりやすく、具体的に伝えるという考え方です。これは子育てだけでなく、仕事や普段の人間関係にも通じるものがあります。
「読んで理解すること」と「実際にできること」は違う。だからこそ、最初から完璧を目指すのではなく、できることから一つずつ取り入れていきたいと思います。


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