概要
2018年発行
・半藤 一利氏著。
新規の著作ではなく、半藤 一利 氏の過去の膨大な著作から厳選されたエッセンスをまとめたもの。
1 幕末・維新、2大正・昭和前期、3戦時中、4戦後、5半藤 一利が実際に体験したことの5章に分かれている。
半藤一利の著作・本著で本当に嬉しいのは昭和40年代~60年代の戦争の当事者(戦争中に実際に社会の指導者・中堅クラスにいた人たち)の生の声をインタビューしている記事。
戦後78年。戦争経験者はまだご存命ながら、戦争の記憶がある人達はどんどんなくなっている。
今78歳の人でも1945年生まれ。戦争の記憶がある人達はもう80代後半。
1945年に20歳を迎えた人で98歳。つまり戦争中に実際に戦地に行っていた、大人だった人たちはもうあまりおらず、さらに当時、30代以上の社会の中心だった人たちはもうほとんどご存命ではないだろう。
半藤一利氏の昭和40年代~60年代の当時大佐クラスの人たちへのインタビューは改めて価値があると感じる。
戦争を踏まえ、隠遁説カツを送っている人、自分だけが生き残ったと考えている人色々考えさせられる。
そして1930年生まれ、終戦時15歳の少年だった半藤一利氏も2021年になくなった。
昭和は遠くになりにけりと、昭和末期生まれのアラフォーの私は少し寂しくなった。
ちなみに昭和世代といわれるけど、物心ついた時には平成初期なので、昭和の記憶はありません。
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