テンペストの文庫本の第二巻。
第一巻(春雷)はこちら↓
前半
第一巻で力を持っていた聞得大君が失脚する話が中心。
主人公の孫寧温を利用し、思いのままに利用しようとしてた聞得大君が返り討ちに会う話。
【感想】
話の流れとしては面白いが、孫寧温(真鶴)のメインのストーリーからは少し外れる閑話的な
位置づけのように感じた。
後半
本書の序盤~中盤のラスボス的な存在である宦官の徐丁垓との出会い・対決の話。
琉球の宗主国である清で持て余した才能はあるが女好きの宦官徐丁垓。
琉球では、国相という常駐全権大使兼相談役のような立場に徐丁垓が居座る。
孫寧温が女性であることを見抜き、身体も心ももて遊ぶ。
【感想】
徐丁垓のねちっこさ、厭らしさに読んでいてイライラする。
またそんな状況におかれた孫寧温が、親友である朝薫にも相談できず、
心を寄せる薩摩の朝倉雅博からも誤解を受け、遠ざけられる姿に悲しさが爆増。
徐丁垓関連は結構、読み応えがあり、1巻まるごと使ってるような印象を受けたが
実際は、2巻の後半部分のみだったの、後から考えると意外。
それくらい没入して読みました。
かめ(夫)
NHKのドラマの「徐丁垓」役は
ガクトとのこと。
妖艶な演技だったんだろうなぁ。
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