あらすじ
参勤交代から戻ったばかりの磐城国の小藩・湯長谷藩に再び参勤交代を5日(通常の半分くらいの時間)でせよと幕府からの命令が下る。
湯長谷藩の金山が発見されたとの誤報を受け、老中の松平信祝が仕組んだ罠。
小藩の湯長谷藩は参勤交代を再びするお金もなく悩みに暮れる。
人望の厚い藩主内藤正醇、知恵者の家老相馬兼続、武芸に飛び、実直な家臣達。そして臨時に雇われた少し影の有る雲隠段蔵。
松平信祝の妨害を知恵と努力で跳ね除けながら、奇策を用いて、参勤交代を果たした内藤家。
雲隠段蔵が無くなってしまう等の悲しい事もありながら、万事解決。勧善懲悪の1冊。
憂鬱な通勤電車が気分爽快に
会社が嫌でさらに満員の通勤電車に朝に乗ると本当にどよ~んとした気分になる毎日。
朝は6時台の満員電車でぎゅうぎゅう詰めで憂鬱。帰りは23時~24時台の通勤電車で満身創痍、何も考えたくない毎日。
どんだけ頑張っても、努力しても報われない現代社会のサラリーマン(少なくとも私は・・・)
自由に意見もいえず、周りの意見・上の意見に付和雷同せざるをえない万年係長の私。
そんな私が、本著を読むと朝は少しだけ気分が晴れ、帰りは疲れていても読みたい!と本を鞄から取り出すように。
勧善懲悪!仲間との絆!。綺麗ごと、小説の中の世界とわかっていても読んでいて、気分がどんどん晴れてくる。
実際の世の中には、松平信祝のような悪者もあまりおらず、ミニ松平信祝がちょろちょろ跋扈している大企業。
そんな会社に嫌気がさし、疲れ切った毎日の中、本書を読むと少しだけ気分が晴れます。
毎朝の読書はうつに効果あり
朝に時間があれば、しっかり瞑想、モーニングページを行い自分と見つめあう時間を確保するのが精神の安定に一番なのは間違いないです。
ただ6時起き~深夜2時就寝の毎日では朝に瞑想やモーニングページを行う時間も心の余裕もないのが実態です。
そんななか、文庫本サイズで読みやすく、細切れに読める本書は本当にお勧めです。
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