深紅のバラは咲いているのだろうか

うつ病再発防止に向けたサラリーマン生活

アイキャッチ画像のとおり、桜が満開でした。

桜と言えば、日本の国花。アメリカの国花はバラのようです。

1990年代後半の内容も趣旨も違う2つの有名な映画は今の時代に何を示唆しているのだろうと真面目に考えてみました。

桜の花を見て、色々な国の花を調べてみた

 綺麗に咲いている桜を見て、今年はお花見はできないけど、桜っていいなぁ。桜って日本人っぽいなぁ。と感じながら、他の国の国花ってなんなんだろうと思い調べてみました。

 ちなみに日本の国花は桜と菊のようです。

 日本の国の花は桜のイメージが強かったですが、たしかに菊は皇室の花でもありますし、「菊と刀」等、外国人から見ても桜だけでなく、菊も日本のイメージになっているのかしれません。

 徳川幕府が続いていたら、葵になったのかな。

  • アメリカ:バラ(マリリンモンローのイメージつよし)
  • 中国:ない(ないというのは意外)
  • 台湾:梅(中華圏はやはり梅。日本も唐の影響が強かった奈良時代は花といえば桜ではなく、梅だった)
  • オランダ:チューリップ(オランダと言えば風車とチューリップですね。世界最初のバブルはチューリップの球根への過剰投資)
  • イギリス:グレードブリテンおよび北アイルランド連合王国の正式名称のとおり、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランド毎に花があり。大英帝国としてはアメリカと同じバラ
  • イタリア:デイジー

アメリカの国花から、映画「アメリカンビューティー」を回想してみた

 アメリカのバラといえば、映画「アメリカンビューティー」のミーナ・スヴァーリの裸体に空から降ってくる真っ赤なバラを思い出しました。(CMでも流れていた有名なシーン)

アメリカン・ビューティー』(原題: American Beauty)は、1999年製作のアメリカ映画サム・メンデス監督作品。平凡な核家族が崩壊する過程で、現代アメリカ社会の抱える闇を時にコミカルに描き出す。娘の同級生に恋する中年男性をケヴィン・スペイシーが演じている。第72回アカデミー賞作品賞を受賞した。

広告代理店に勤め、シカゴ郊外に住む42歳のレスター・バーナム。彼は一見幸せな家庭を築いているように見える。しかし不動産業を営む妻のキャロラインは見栄っ張りで自分が成功することで頭がいっぱい。娘のジェーンは典型的なティーンエイジャーで、父親のことを嫌っている。レスター自身も中年の危機を感じていた。そんなある日、レスターは娘のチアリーディングを見に行って、彼女の親友アンジェラに恋をしてしまう。そのときから、諦めきったレスターの周りに完成していた均衡は徐々に崩れ、彼の家族をめぐる人々の本音と真実が暴かれてゆく。

ウィキペディアより引用

 アメリカンビューティーのあらすじや考察は色々な人が記載されているので、割愛しますが、アカデ10代の私は、以下のような感想を持ちました。

  • アメリカはゲイと麻薬の国
  • ケビンスペイシー演じるレスターが恋をするアンジェラを演じるミーナ・スヴァーリって「白人の女の子」って感じでアメリカ人はこういうタイプの女性が好きなんだなぁ。ちょっとエロイ。
  • アメリカの高校はイメージどおり、アメフトとチアリーディングがスクールカースト(当時はこのような言葉はなかったですが)で一番上なんだな。

 そして、改めて30代中盤になってアメリカンビューティーを見てみると当時の映画評の考察がよくわかりました。

  • これは会社や社会への反旗を示す中年男性版のファイトクラブだ!
  • 古き良きアメリカ・アメリカ家庭の崩壊を描いた映画だ。

 そして上手く言い表せないですが、レスターの娘のジェーンが、リッキーと家出する前に、リッキーの撮ったビデオのシーンがアメリカ映画らしくない「もの悲しさ」、「もののあわれ」を感じました。

 風に揺られるだけの紙袋をひたすら撮ったシーンであり、10代の私はナニコレ?リッキーってやっぱサイコキャラなんやなとしか思いませんでしたが、改めて見るとなんともいえない悲しさ、虚しさが表れており、この映画を象徴するシーンではないかなと私個人は思います。

 レスターが、ラストで空から街を見下ろし、過去に思いをはせながらのセリフ「美しいものがありすぎると圧倒され、僕の心は風船のように破裂しそうになる」等、アメリカ映画らしくない、もののあわれを感じたのは私だけでしょうか。

 1999年当時の白人家庭・古き良きアメリカ社会の崩壊を描いたこの映画は、ラストベルトの指示を受け当選したトランプ大統領、そしてトランプ大統領の二期目の落選、BLM運動等、今のアメリカに何を示唆するのだろう。

やっぱUSA!USA!の映画も楽しいよね/インデペンデンス・デイ

 「人生とは、幸せな家族とは、アメリカとは」を視聴者に投げかけるアメリカンビューティーもいいけど、やっぱUSA!USA!的な映画もいいよね。

 1996年公開のインデペンデンスデイ。ウィル・スミス演じるスティーブンヒラー大尉がタコみたいな宇宙人を成敗。ベトナム戦争で活躍した、酒浸りのラッセルおじいちゃんも最後は漢らしく「カミカゼ」。

 アメリカ大統領が、かっこよく、「今日の7月4日は、単なるアメリカの独立記念日ではなく、人類の独立記念日となるのだ(要約)」演説して、世界中の人々が立ち上がり、紛争を抱えるイスラエルとアラブの空軍も共闘するし、かつてのライバルのロシアもアメリカの情報をもとに共闘する。

 冷戦も終わり、ソ連は崩壊。japanも経済はどうやら不調そうだ。中国はまだまだ発展途上国。アメリカの独り勝ち、インターネットもありアメリカの未来は盤石だ!という1996年の映画らしく、USA!USA!って感じの映画でした。

物事を多面的にみるということ

 私が初めて、映画館で見た映画(親に連れて行ってもらったりしたドラえもん等は除く)で私もアメリカ大統領の演説にテンションがあがりUSA!USA!となっていました。

 そんな中、校内新聞で同級生の一人が同じタイミングでこの映画を見たらしく、その感想を執筆していました。

「インデペンデンスデイという映画は、宇宙人とアメリカがリーダシップを取って戦う映画。その中でアメリカ軍は、宇宙人に通常兵器では歯が立たずこうなったら最後は核兵器だといって核兵器をこともなげに使用している。凶悪な宇宙人になら核兵器を使ってもよいといった雰囲気であり、本来、唯一の被爆国である日本では、このシーンをカットするなり、カットされず放映されたなら、このシーンでは映画館でブーイングや席を立つといった行動をすべきではないのか」

 執筆の内容・核兵器の是非等、色々意見があるとは思いますが、少なくとも当時の私は、「USA!、USA!」となっていた自分を恥ずかしく思い、また同じ映画を見てこのような角度から違った感想を持つ人もいるんだなと驚いたのを覚えています。

 このアメリカ万歳の映画の続編が20年後の2016年に公開され、中国市場を狙ってか、とても中国に配慮したつくりになっていたのは、歴史の皮肉だなと思います。

「アメリカンビューティー」、「インデペンデンスデイ」ともに1990年代後半の映画で、アメリカを描いた映画。映画の内容は全然異なりますが、現代アメリカになにを語りかけるのでしょうか。

アメリカには今でも深紅のバラは咲いているのでしょうか。

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