内容は多岐にわたるが、概ね本著で著者が伝えたいことは以下の通りかなと感じました。
逃げてもいいだよ。会社人生等より自身の健康・家族を大事にしよう
ただ逃げてはいけないとき(家族を守る等)は安易に逃げず考えてみよ
著者は歴史上の出来事、その他豊富な事例を踏まえ、歴史上の人物たちも逃げて、将来大成したことを繰り返し述べます。
逃げないのは、プライドや(偏った)責任感も起因するが、野生動物たちはいざとなったらさっさと逃げることを選択するとも語っています。
野生動物のドキュメンタリーでも動物は逃げていますね。
逃げ切ったら、「良かった。逃げれた」みたいなナレーションもたまに入っています。
逃げて怒られるのは人間だけ。人間も動物の一種なのに。
そして、今現在、逃げたい・辛いと感じている事は本当に逃げてはいけないことなのか、正面からぶつかって悩むに値する事なのかを繰り返し読者に問うてきます。
戦争中の兵士・人々、東日本大震災での被災等に比べて、会社の上司との関係等はどうしても逃げられないことなのか、心を痛めてまでひいては自殺等を考えるようなレベルなのかと今一度考えなおし、さっさと環境を変える・逃げることを考慮にいれるようにアドバイス。
一方、著者は逃げてはいけないときには逃げてはいけないとも説きます。自分が本当に大事にしているもの(家族等)が脅かされるときに逃げたり、弱腰になることは将来禍根を残すとも。
著書の後半は現在の日本は、逃げてはいけないときに、戦う事をせず逃げているといった著者の政治姿勢も垣間見れる内容。
逃げてはいけないときを判断するうえで、自分が本当に守りたいもの、大事にしているものが仕事ななのか、その場の空気感なのかを、真剣に今一度、考えて、そのうえで、逃げるのか戦うのかを選択すべきというのが本書にて著者が伝えたいことだと感じました。
コメント