【組織論】新たな挑戦って?

うつ病再発防止に向けたサラリーマン生活
概要

 わが社では、若手には、新たな発想、新たな挑戦を求めると盛んに発破をかけています。

 純粋に若手の意見が採用されたことは見たことがありませんが、偉い人が求めるであろう「新しい発想っぽい」何かがボチボチ採用されています。

 経営層にうまく忖度できる挑戦している風若手に敬意を払う今日この頃。

技術革新ではなく、発想の転換

 技術系ではない私は、所謂、技術革新等ではなく、従来業務の発想の転換を「自発的に」求められています。

関連記事で大艦巨砲主義の終焉について記載しましたが、大艦巨砲主義のきっかけとなったイギリスの戦艦ドレッドノート(超ド級の「ド級はドレッドノート級」が由来)もまさしく発想の転換の産物。

従来の「戦艦」の概念を覆した戦艦ドレッドノート

 1906年にイギリス海軍が建設した「ドレッドノート」はまさしく、従来の「戦艦」の概念を覆した革新的な戦艦でした。

<従来の戦艦>

 それまでの戦艦は、下の絵のように戦艦の横に小さな大砲をずら~と並べていました。

 1905年に終結した日露戦争の日本海海戦で活躍した戦艦三笠も同じ形式です。

ワンピースに出てくる海軍の戦艦(帆船)も同じように横にずら~と小さな大砲を並べています。

ドレッドノート以降の戦艦

 ドレッドノートの戦艦は船の前後の中央に、巨大な大砲を配置し、その大砲は旋回し、左右180度に向きを変えることができました。

 所謂、戦艦と聞いてイメージするのはこの形。戦艦大和も宇宙戦艦ヤマトも同じ形式。

 

 戦艦ドレッドノートの誕生前後で、所謂「戦艦」のイメージが大きく変わりました。単に大砲の場所を変更しただけですが、戦艦としての戦闘能力はこれまでの戦艦を一気に旧式化するほどの多大な向上が図られました。

 従来の戦艦は、小さな大砲を船の横にずら~と並べているので、敵の近くまでいって船を横に向けて大砲を射撃する必要がありました。ドレッドノート以降の戦艦は、大きな大砲のため、射程距離が長く、また大砲が180度動くためにいちいち船の向きを変える必要がありませんでした。

メモ

日本海海戦で、東郷平八郎率いる連合艦隊が採用したT字先方は、敵の面前で船の向きを一気に横に向け、横に並べた大砲で一斉射撃する戦法です。これはまさしく船の横にずら~と大砲が並んでいる従来の戦艦の戦闘力を最大限に活かす戦法。ただしドレッドノート以降の戦艦ではそもそも採用する必要のない戦法でもあります。

イノベーションと気軽に口にする経営者にその覚悟はあるのか

 イノベーションとは技術革新だけでなく、従来の発想・常識を疑う事から発生することが、戦艦の歴史からもわかります。

 appleのi-podについてもその技術自体は、日本の電機メーカーのソニー、パナソニックは保有していたとのこと。

 ただ、ソニーもパナソニックもCD等の媒体ではなく「音楽をダウンロード」するという発想がなかった(もしくは社内でそのような発想があっても採用する度量がなかった)ようです。

 音楽は家でゆったり聞くものという既成概念を覆したウォークマンを生んだソニーも大企業病、大艦巨砲主義に陥ったのかもしれません。

 果たして、わが社の経営者にイノベーションを採用する度量があるのか、ないのか。私は窓際から観察して参りたいと思います。

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