昇格も見込めない中年サラリーマンが、せめてものお小遣い稼ぎにと副業に挑戦する物語です。以前、多肉植物(サボテン)の販売に挑戦し赤字撤退した私「かめ(夫)」が、次に目をつけたのはメダカの養殖・販売でした。
結論から言うと、このメダカ副業は2年間で全滅という結果に終わりました。1年目は繁殖に成功するもすべて盗難され、2年目は繁殖そのものができず全滅。「なぜ失敗したのか?」「どうすれば避けられたのか?」を具体的にお伝えします。
親メダカの購入
まずは、親メダカの購入から始まります。ホームセンターやペットショップのイメージが強いメダカですが、ネットで調べると個人宅で繁殖・販売している場所がかなり見つかり、評判を比較して安価に購入できました

ペットショップ等よりも安価で購入できてお勧めです。
当初はメダカの相場が分からず品種選びに躓きましたが、まずは素人でも知っている**メダカ人気の立役者「楊貴妃」**で繁殖に挑戦することに決定。品種によっては高単価で販売できるものもあったため、事前に相場を確認することが重要だと痛感しました
飼育環境の準備
飼育環境は、電源が必要なエアレーションの問題から屋内飼育を検討していましたが、ソーラーパネル式のエアーレーションを発見したことで、電気代を気にせず屋外飼育へと心が動きました。
しかし、初期のセッティングには大きな失敗がありました。

※メダカ繁殖2年目の様子であり、当初のセッティングとは異なります。
水温上昇の失敗と対策:
経費を浮かせるために、最初は家にあった100均の透明なプラスチック水槽を庭(土)に直置きしました。
その結果、夏前の猛暑で水温が上がりすぎ、購入した楊貴妃メダカが弱って亡くなってしまいました。手を付けてみると、水は結構なお湯になっていたのです。
この失敗を教訓に、環境を改善しました。
1. 水槽をジェックスの黒い専門容器に変更。
2. 容器を土の上に直置きせず、レンガを下にかませて少し浮かせることで、地熱の影響を軽減。
3. 小さな簾を設置して日陰を作り、水草(ホテイアオイが中心)を浮かべて直射日光を避ける工夫をしました。
この対策により、メダカが亡くなることはなくなりました。
環境が整うと、メダカは凄まじい勢いで繁殖を始めました
産卵床は必須と考え、市販品を購入しつつ、それを参考にスポンジで自作。産卵床についた卵は、ダイソーで購入した水槽でふ化させました
繁殖に挑戦
世話は、毎日朝に餌やり、土日はいずれかに水替え(1週間に1回程度)という程度。親メダカ2ペア(4匹)から、夏〜秋にかけて最終的には100匹程度の子どもが産まれるまでに至ったのです。
繁殖に成功したものの、冬超えと水替えで細かな失敗も経験しました
水換えの事故
水替え専用ホースを使用しても、小さなメダカがホースの網に挟まる事故が発生しました。これは、ホースの先にさらに網を被せることで解決。
厄介な貝の異常繁殖
見た目が気持ち悪い変な貝が異常繁殖しましたが、調べた結果、水中の酸素濃度には害はないとのことでした
悲劇的な結末へ
そして、1年目の努力は悲劇的な結末を迎えます。庭(駐車場のすぐ隣)で育てていたメダカが、朝起きたら全て盗難されていました。
メダカ水槽はひっくり返され、中に残った水にわずか3匹が残っているのみ。その他の水槽のメダカもすべて盗難されていました。警察に相談しましたが、犯人不明のため被害届は出さず、巡回を強化してもらう対応となりました
ベランダ飼育への移行と全滅
盗難事件を受けて、2年目は環境を変えることから始めました。
屋外の庭での盗難を避けるため、ネットでメダカを購入し、ベランダでの飼育を開始しました。
しかし、ベランダ飼育では反射熱などの影響か、ほぼ全滅という結果に。原因は特定できませんでした。
庭飼育再開と再びの全滅
ベランダでの失敗を受け、場所を庭に戻し屋外飼育を再開しましたが、なぜか今年は庭でもメダカは全滅してしまいました。理由は不明です。
私のメダカ副業は、繁殖については1年目に成功したものの、最終的には盗難と全滅により中止となりました。この経験から得られた最も重要な反省点は以下の通りです。
【致命的な反省点】販路と発送方法の検討を全く怠っていたこと
私は目の前の「繁殖」にのみ注力し、100匹以上を育て上げたにもかかわらず、そのメダカを「どう売るか」「どう送るか」という販路と発送・郵送方法を全く調べていませんでした。
副業の目的は利益を上げることです。どれだけ繁殖に成功しても、それを安全に販売し、お客様に届ける仕組みがなければ、それは趣味の延長でしかありません。もし盗難がなかったとしても、販路を確立していなかったために販売できず、飼育コストだけがかさんでいたでしょう。
メダカ副業は、今年は一旦中止し、来年に向けて販路・発送方法の検討と、防犯対策を重点的に考慮しようと思います。
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