一気に読了中のテンペスト。文庫本の第一巻(春雷)、第二巻(夏雲)に続き、第三巻(秋雨)
第一巻(春雷)↓
第二巻(夏雲)はこちら↓
前半
徐丁垓を排除した孫寧温。徐丁垓の悪だくみは表ざたにはならず、冊封体制下の宗主国である清国の派遣役人を殺害した罪で、孫寧温は八重山諸島へ島流しに会う。
八重山諸島での琉球王国下での体制等、中央では知ることのできなかった状況等を見聞きする。
美人な孫寧王(真鶴)は、王の側室候補として女性として中央へ推挙される。
側室候補の中で有力者の娘である向真奈美と友情を育みながら、王の側室となる
【感想】
こちらも閑話的な話。ただしペリーの米国・薩摩(日本)、清国の間の外交関係を調整することになる孫寧温こと真鶴が中央に返り咲くための物語の中では重要な部分。
向真奈美との友情関係等が読んでいて楽しい。純粋で怖いもの知らずで、でも情に厚い真奈美。
会社にこのような社員がいたら楽しんだろうなぁと通勤電車の中で思いました。
後半
側室として過ごす真鶴。そのような中、ペリーが日本開国の足掛かりとして琉球に姿を現す。
ペリーとの外交交渉に悩む王府は、八重山に島流しになっている孫寧温を呼び戻すことを決定。
昼は宦官孫寧温として、特命全権大使として米国のペリーと交渉。夜は側室として真鶴として過ごす一人二役の大活躍。
【感想】
ペリーとの交渉は結構、意外とあっさりと終わる。この物語始まっての一大事なのだが、孫寧温が優秀すぎて結構あっさりと一旦は解決。
昼は孫寧温として、夜は真奈美として過ごすためのバタバタ劇等はあるが、意外とあっさりとペリーが琉球をたって、浦賀に向かったのは少し肩透かし感はあったかも。
コメント