はじめに
6月も終わり、7月に入りました。新入社員、新入生に限らず、4月から新しい環境・部署に移動になった人もひと段落付いた時期だと思います。
新しい環境でうまくいっている人もいれば、なかなかうまくいかず悩んでいる人もいるこの時期。
私は4月に新しい部署に移動になり、必死に新たな上司、同僚、顧客と合わせ、必死に新しい業務にキャッチアップできるように頑張りましたが、7月に入って疲れてしまいました。
そんな時に手に取った1冊が本書「仕事も人間関係も「すべて面倒くさい」と思ったとき読む本/石原加受子著」。同じような悩みを抱えている人にも是非読んでみてほしいです。
3か月経って、新しい業務にも慣れてきたようですね。
これから期待しています。
「はい、頑張ります」
(・・・よくわからない中、それっぽく
やっているだけでもう疲れた。次の面談で部署異動
希望したら怒られるかな・・・)
著者紹介
著者は、自分中心心理学を提唱する「心理相談研究所オールイズワン」代表。日本カウンセリング学会会員、日本学校メンタルヘルス学会会員、厚生労働省認定の「健康いきがいづくり」アドバイザー等を務める。
著者のHPを見ましたが、女性同士の人間関係に関する悩みの本等「人間関係」の悩み(相手に合わせてしまう)に対してのアドバイス関連の著作が多い。
著者の写真もHPにありましたが、近影は更新していないようで、バブル感のある
写真となっていました(ミニ情報)
本書概要
本書を通じて、一貫して述べられている事は「自分を中心に考えよう」という事です。
他人に何かを言われ疲れ、消耗し、面倒くさくなった時は一度、自分はどうしたいのか、自分はどう考えたいのかを改めて思い起こす事の重要性を示してくれています。
<自分を中心に考える際の軸>
本書を読んでみて、かめ(夫)なりに要約してみました。
これから | 今まで |
自分軸で考える | 他人軸で考える |
その時どのように感じたかの「感情」を大事にする | 相手の発言、行動の意味はどういう意味だろうと「思考」する |
今、目の前の出来事に集中する | 過去の悩みや相手の発言を思い起こす |
相手の発言・行動等の「行為」に目を向ける | 相手はどんな人等の「人」にばかり目を向ける |
自分軸で考えるとは
例えば、タクシーに乗った際に、タクシーの運転手の機嫌が悪く、乱暴な運転をされた際に、「何か失礼な事を言ったのかな」等と悩むことがあります。
他人軸で物事を考えると、「タクシーの運転手」が機嫌が悪い・乱暴な運転をする事に対して、他人軸(タクシーの運転手)の立場で、「私が失礼な事を言ったから」怒っている等と悩むことになります。
自分軸で物事を考えると「自分は普通に乗車しただけ」、他人の機嫌は他人とタクシーの運転手の機嫌に悩む事は少なくなります。
感情を大事にするとは
私の発言が失礼だったのではないか、それとも乗車の順番を間違えたのではないか等と自分の頭の中で「思考」して、消耗しても何も解決しません。
感情を大事にするのは、「今、荒い運転をされて、「嫌だ」」という自分の感情に気づき、認めてあげる事。まずは自分の「感情」に気づき、それを認めてあげることが重要。
「今」を大事にするとは
今、タクシーに荒い運転をされている。目的地にはきちんと向かっているか等の「今」の出来事に集中し、タクシーに乗った際の発言や乗り方等の「過去」について思い起こしても意味がないと著者は述べます。
行為に目を向けるとは
荒い運転をされて、「嫌だ」。今の「荒い運転」について嫌だと認識すること。
タクシーの運転手に対して、この人はこういう人だ、こういう態度で今ままで客対応してきたひどい人だと「人」に注目しても自分自身が疲れるだけなので、「行為」についてのみ考え、対応することが自らの精神衛生上、健全。
自分軸、感情、今、行為に目を向けた結果
「自分軸」、「感情」、「今」、「行為」に目を向け、勇気を振り絞って、タクシーの運転手に「今の運転が荒いので少し怖い」と伝えてみたら・・・。
単に道が混んでおり、近道ながら細い道なので運転が左右にずれてしまっただけの結果で、運転手からも凄い謝罪を受けることもあるかもしれません。
これが「他人軸」、「思考」、「過去」、「人」に目を向けていると、「自分がタクシーの運転手に失礼な事をいったから、運転が荒いのか。そうだとしてもこのタクシー運転手はなんて酷い人なのだろう」と悶々と悩み、自分が消耗するだけになっていました。
まとめ
よく言われることですが、「他人と過去」は変えられないという事実を踏まえて、自分自身が消耗し、なにもかもが面倒くさくならないようにアドバイスが貰えます。
人間関係に疲れた方等にお勧めの1冊です。
コメント