鬱屈した日常を忘れるための特効薬、それがホルモンだ
出世競争から脱落し、虚しい日々を生き抜く40代サラリーマンの私にとって、日々の小さな喜びを見つけることは、何よりも重要な「うつ病再発防止への道」です。そして、その特効薬の一つが、気兼ねなく楽しめる「美味いホルモン」と「モクモクの煙」に他なりません。
今回は、東京都江東区、メトロ半蔵門線の「住吉駅」のすぐ近くに、衝撃的な24時間営業のホルモン専門店があると聞きつけ、夜な夜な訪問してきました。その名も「スミヨシホルモン」です。
煌々と輝く24時間営業の看板は、人生の岐路に立たされた中年の魂にとって、「いつだってウェルカムだぞ」と語りかけてくれるような心強さがあります。仕事に疲れた日も、眠れない夜も、時間を気にせず最高峰のホルモンを満喫できる――これこそ、現代社会のオアシスではないでしょうか。
スミヨシホルモンの基本情報:炭火と煙が織りなす至福の空間

スミヨシホルモン」の最大の魅力は、そのユニークな営業形態とスタイルにあります。
1. 24時間営業の絶対的な利便性 住吉駅すぐという好立地に加え、24時間営業というのは本当に画期的です。終電を逃した後や、休日前の深夜、あるいは早朝にガッツリ食べたいという、時間にとらわれない欲望を満たしてくれます。
2. 嬉しい「炭火焼き」スタイル 店内に入ると、既に歓迎の儀式が始まっています。一テーブル(一客)ごとに、本格的な炭の焼き台が提供される形式です。炭火の強い火力は、ホルモンを一気に焼き上げ、余分な脂を落とし、香ばしさを閉じ込めます。そして、店内にはホルモン好きにはたまらない、あの「モクモク」とした煙が充満しています。この煙こそが、日々のストレスを浄化してくれる気がするのです。
3. スマホ注文の効率性と課題 注文は、自分のスマホでQRコードを読み取って行う形式です。非常に効率的で、店員さんを呼ばずに済むのは便利ですが、メニューが豊富すぎるため、じっくり選びたい私としては、確かに紙のメニュー表があれば嬉しいと感じました。しかし、迷う時間もまた楽しいものです。
まずはこれを頼むべし!絶品ホルモンと名脇役たち
さっそく、長年のホルモン愛を爆発させるべく、注文を進めていきます
ホルモン全部ミニ(16切れ)/1,698円
メニューが多すぎて悩んだら、まずはこれ一択でしょう。「ホルモン全部ミニ(16切れ)」。色々なホルモンを少しずつ楽しみたいという、欲張りな私にはピッタリの嬉しいセットです

炭火の火力が非常に強く、すぐに焼き上がります。ホルモンはじっくりと焼き上げ、脂が溶け出すタイミングを見計らって口に運びます。


火力が強いので結構すぐに焼けます。ホルモンなので、じっくり焼いて食べる。どんどんお皿に入れていきます。



正直なところ、私の知識では正確な部位名は判別できませんでしたが、それでもこの旨さは疑いようがありません。シマチョウのようなぷりぷりしたもの、ギアラのような歯ごたえのあるものなど、様々な食感と風味が渾然一体となり、満足度は抜群です。焼いては食べ、食べては焼く、このループこそが至福の時です。
センマイ刺し 470円
濃いタレの味を満喫した後、必ず欲しくなるのが「お口直し」です。ここで登場するのが、「センマイ刺し」。

酢味噌でさっぱりといただくセンマイ刺しは、まさに最高のリセットの逸品です。独特のシャキシャキとした触感と、酢味噌の爽やかさが口の中を洗い流してくれ、次のホルモンへの準備を整えてくれます。ホルモン屋において、刺し系のサイドメニューは欠かせません。
マルチョウ(小腸)820円
リセットを終えたら、再び焼き台へ。今度は単体メニューから「マルチョウ(小腸)」を注文しました。マルチョウの特徴は何と言っても、その脂の甘味です

熱々の炭火の上で、マルチョウはコロコロと転がりながら、内部の甘い脂を熱していきます。少し焼きすぎたかな、と焦げてしまった部分もありましたが、むしろこの焦げ目が香ばしさを引き立て、脂の甘味と相まって、逆にたまらなく美味しいのです。外はカリッと、中はとろけるような脂。これぞ、小腸の醍醐味です。

ハチノス刺し(470円)&生キムチ(ミニ)(460円)
再びお口直しをしたくなり、今度は「ハチノス刺し」と「生キムチ(ミニ)」を注文しました。

ハチノス刺し(470円)は、レモンをかけていただきます。ハチノスの独特なコリコリした触感を味わいつつ、レモンと酢味噌の組み合わせでさっぱりと楽しむことができます

そして、特筆すべきは生キムチ(ミニ)(460円)です。白菜などの新鮮な野菜が使われているためか、触感が非常にシャリシャリとしていて、とても美味しいのです。一般的な発酵が進んだキムチというよりも、むしろサラダに近い感覚で楽しめる、箸休めにぴったりの一品でした。

韓国のり(330円)&ユッケジャン麺(860円)
〆は韓国のりとユッケジャン麺。
焼肉屋の韓国のりはやっぱり外さないですね。焼肉屋で食べる韓国のりは、やはり期待を裏切らない定番の美味しさです。

そして、ユッケジャン麺は、ホルモンで満たされた胃に、温かいスープと麺が染み渡り、心地よい満足感を与えてくれました。ピリ辛のスープが、炭火焼きの煙と脂で熱くなった体にちょうど良く、最高の締めくくりとなりました。

まとめ:日常の喧騒から逃れるための隠れ家
スミヨシホルモンは、ホルモン好きには間違いなくお勧めの店です。
【おすすめポイント】
• 24時間営業:時間を気にせずいつでも行ける開放感。
• 炭火焼き:本格的な香ばしさと旨味。
• 豊富なメニュー:様々な部位を試せる楽しさ。
特に、この店のモクモクとした煙と、力強い炭火の熱、そしてホルモンの濃密な旨味は、一時的に現実を忘れさせてくれる最高のセラピーとなります。
仕事の悩みや、出世への諦念(ていねん)を抱えた夜には、住吉駅で降りて、この背徳的なグルメをぜひ体験してみてください。きっと、明日を生き抜く活力が湧いてくるはずです。

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