仕事柄、人前でプレゼン等をすることが多い私。
部署異動後の初めて携わる業務についても、社内・社外で説明・プレゼンを求められます。
資料の細かな詳細、背景、過去の経緯等について、わからない事も多く、「●●を突っ込まれたらどうしよう」等とあたふた。
結果、緊張しすぎて、声が裏返り、早口になり、心臓はドキドキ、会議終了後は自己嫌悪に陥ることも多々あり。そのような私がプレゼンを改善するために手に取った1冊を紹介します。
もうだいじょうぶ!心臓がドキドキせずあがらずに話せるようになる本
まさに私の事ですね(汗)
本書の概要
著者:新田祥子
頁数:219頁
読書にかかる時間(目安):1時間~2時間弱(平易な言葉で書かれており読みやすい、章毎に分類されているので、通勤・通学等の隙間時間に章単位で読み進める事が可能です)
著者の新田祥子さんは、編集者、フリーライター等として大学卒業後に、リクルート等で活躍。2004年にあがり症の克服と論理的な話し方を実現する日本で初めての話し方教室「セルフコンフィデンス」を開設されるなど、話し方、スピーチ、プレゼン等のプロ。
本書を読んで目から鱗だったこと
これまで、私はスピーチ、プレゼンで失敗するたびに、「事前準備が少なかったからだ」、「もっと細かく想定問答を作っていればよかった」と自己嫌悪に陥っていました。
また上司等も「プレゼンは場数をこなせば、うまくなるよ」といった、とりあえず数をこなそうといったアドバイスばかり。
プレゼンの事前準備が足りないんだ。場数をこなして練習を積めばうまくなるんだ。でもその割には、一向に上達しないな・・・。
本著では、そのような考え方を180度変えてくれます。
→つまり、不安・ドキドキは過去の失敗からくる感情に起因なので、場数を踏んでも失敗体験の上塗りとなるので、まずは自己肯定感を高める(かつ単純な声の震え、緊張していることは相手はそれほど気にしていない)ことから始める必要があると繰り返し本書では語っています。
失敗しても大丈夫、自分を認めてあげよう、自分の良い所を50個書き出そうといった自己肯定感を高めるための方法も本著に記載してあります。
自分のいい所を50個書き出してみました。10個弱で自分のいい所が書き出せなくなり、色々過去の経験等を思い出し、無理やり自分のいい所を50個書き出してみました。
普段、自分自身と真剣に向き合う事はあまりないので、自分の事を考えるいいチャンスになりました。
自己肯定感を高めるという点では過去に読んだ「嫌われても折れない<自分>をつくる101の言葉/諸富祥彦著)もお勧めです。
自己肯定感を高めた後のテクニック的な記載(お勧め)
自己肯定感を高めると同時に、テクニック的な方法も本書には記載してあります。スピーチ・プレゼン編、会話編と大きく2パターンあります。その中で私がこれはいいと思った内容を紹介します。
スピーチ・プレゼン
自己肯定感を高めたからといってスピーチ・プレゼンが一気にうまくなるわけではありません。やはり声は裏返り、早口になってしまいます。そのような場合に向けてのテクニック的な練習は以下の通り。
- リズムを整えるために、顔の筋肉(顎、舌、表情筋、唇)を鍛えよう(メトロノームをふりながら、こんにちは等と発音。それぞれの発音にリズムをつける)
- 声が震えないように「ハっ」と発生する。
- 五段階情報整理法で伝えたいことを整理(①テーマ、②結論、③理由、④背景、⑤まとめ)
1と2は寝る前に私も少しやり始めました。
3の五段階情報整理法は、「Twitter」をやるときに気を付けるようにしています。
Twitterで五段階情報整理法で初めて発信したら「いいね」を貰えて少し嬉しい。
会話
初対面の人と会話する機会もあり、プレゼン程ではないですが、どんな風に会話しようか悩みます。営業ではないので、商品やサービスを売り込むにいくのではなく、顔つなぎ、今後の会社通りの連携等の会話のため、初対面だと何を話していいのやら・・・。
天気の話がいいとは一般的に言われているけど・・・。
相手の話を聞こうと思うが、お互い初対面なのであまり話が盛り上がらない・・。
<会話にかかる内容でなるほど!と思った点>
- 人を動かすコミュニケーションなのか人を知るコミュニケーションなのかをまずは分類しよう
- リズムを合わせ、身体も動かしてみる
- 見たもの、聞いたものを口に出してみる
- やはり会話は相手が中心。傾聴が大事。傾聴したうえで、「相手の感情」に着目して質問する
特に1は言われてみればそのとおりですね。
人を動かすコミュニケーションなら、雑談もありつつも、話の依頼内容等が大事。
人を知るコミュニケーションなら、そこまで緊張したり、話題がなかったりしてもそれもまた相手を知るという意味での大事な結果という風に、かめ(夫)的には納得してます。
4の相手の感情に着目した質問の例示はなるほどと思いました。
最近、初対面の人と会話した際に詰問調になってしまったので。
【人に着目した質問例(ダメなパターン)】
Aさん「最近、友達と会ったんだ」
Bさん「どんな友達?、どんな人?」
【出来事に着目した質問例(ダメなパターン)】
Bさん「どこで会ったの?●●駅ってあなたの自宅近く?」
【感情に着目した質問例(いいパターン)】
Bさん「それは懐かしかったでしょう。嬉しかったでしょう」
※本著記載の内容を要約・抜粋した例
本著のまとめ
- スピーチ・プレゼンへの恐怖は、脳に起因した感情の問題のため、まずは自己肯定感を高める
- そのうえで、発音の練習、話し方の順番、聞き方等のテクニック的な事を高める
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