【体験談】発達障害(聴覚過敏)でトイレに行けない子供の初遠足騒動記

ASD(アスペルガー症候群)
概要

 長女はASD(発達障害)で精神障害3級持ち。聴覚過敏にて初めて行く場所のトイレに行けない状況が小学校入学以降も継続。

 小学校の初めての遠足。なんとかクラスの友達と一緒に遠足に行かせてあげたいと思い、小学校の先生、自動心療内科の先生等の協力を得ながら対応した話をまとめました。

トイレに行けない長女の状況はこちら↓

小学校入学後の初遠足がやってきた

 長女の小学校入学後、初遠足。初めて行く場所のトイレには聴覚過敏にていけない長女。遠足を休ませることも考えましたが、一緒に友達と思い出を作って欲しいと夫婦で話し合い、また長女の意見も聞いてなんとか出席できるように家族で頑張ることに。

 幼稚園の年長さんの遠足はまだ近場であり、また年長さんの遠足の日は年少さん・年中さんはお休みで幼稚園教諭の方が多く参加。妻も参加し、幼稚園の先生たちも多く参加するため、子供5~6人あたりに大人が1名付随する体制だったので、無事に出席・トイレもいけました。

 一方、小学校の遠足は学年主任の先生・クラスの担任の先生・後数名が随伴であり、約20~30名につき大人が1名の体制なので、長女のトイレ対応を学校にお願いするのは難しい(かつあまり甘えるべきではない)との状況。

児童心療内科の先生への相談

 最初は休ませようとも考えましたが、児童心療内科の先生に相談したところ、無理して行かせる必要はないが、本人の意思をまずは尊重した方がいいとのアドバイス。

 本人に確認するとやはり一緒に遠足に行きたいとのこと。ただトイレひとりで行ける?と聞くと、「行ける・頑張る」との回答まではできず、「トイレを我慢する」とのいじらしい回答。

 トイレを我慢すると膀胱炎等のその他健康にも悪いため、なんとかこの問題を解決せねば!

小学校の先生への相談

 小学校の担任の先生に相談。小学校の先生も本人が行きたいとのことならば、行かせてあげたいとの事。できる限りのフォローはしてくれるとの大変ありがたい言葉をもらう。

 とはいっても幼稚園の遠足と異なり、先生1名で面倒を見る子供の数も多く、50代のベテランの先生とはいえ、うちの子供1人につきっきりになってもらう事は難しいし、それはその他の子供にも迷惑がかかるため、できない。

 幼稚園の遠足の時のように、親が一緒に附いて行っていいのかを相談。親が一緒について行くのは問題ないとの回答。

 前日・当日と密に連絡を取ってくれ、一緒に行くことに。

事前に子供と下調べ、練習のために2回遠足先に訪れる

 長女は、初めて行くトイレが全てできないわけではなく、ウォシュレットの音がある洋式トイレ・音姫のあるトイレを聴覚過敏のために怖くてできない。一方、和式トイレは何とかできる状況。

かめ(夫)
かめ(夫)

 わいは子供の頃、逆に和式トイレは怖くてあまりできなかった覚えが。

 そのため、遠足で行く場所(施設)に和式トイレがあるかを電話で確認。和式トイレはないようだが、ウォシュレットや音姫のない古い様式トイレは場所によってはあるとのこと。

 最初は妻が長女と休みの日に長女が行く遠足の場所に事前に訪問し、トイレを確認。確かに遠足でメインで行く場所ではないが、少し離れたところに古い洋式トイレがあり。

 妻が洋式トイレに座り、音がならないことを示し、長女にトイレを促し、なんとか妻が一緒に入ればそのトイレができる状況にまで持って行ってくれた。

 改めて、遠足の前の週の休みに今度は家族で改めて訪問。当該トイレは次女が普通にできたが長女は尿意がないといって入らず。懸念が少し残ったまま遠足当日へ。

遠足当日(顛末)

 遠足当日は、子供達は小学校に登園後、バスで遠足へ。妻は先生から事前に訪問する施設での集合時間を聞いており、その施設に直接訪問。

 その後、遠足の子供達と合流。4名程度の班に分かれての行動のため、妻は長女のいる班から少し離れて一緒に行動。

 長女と幼稚園が一緒の友達は妻の事を知っており、挨拶をしてくれたそうだが、なんで〇〇ちゃんの親が一緒にいるんだろうといった雰囲気が流れる。 

 トイレの時間になり、長女は友達にトレイに一緒に行こうと誘われるも尿意がないと断る。妻が事前に練習したトイレに行こうと長女を誘うもそれも尿意がないと断り、遠足は終了。

 遠足期間中にお漏らしをすることはなかったそうだが、帰宅後、長女はすぐにトイレに行ったそうだ。

感想

 2回も事前に遠足の場所を訪問し、トイレの練習をしたのに結局、トイレを我慢するという選択をした長女。

 親としてはあの努力は何だったんだろうと脱力感・無力感に苛まれたが、長女が遠足を断念せず、クラスメイトと一緒に楽しむという目的は達成できたので、今回はよしとしようということになった。

 ただまだ小学1年生なので、クラスメイト達も、長女の遠足に妻が同伴したことについてそれほど言われなかったようだが、今後、大きくなるにつれて、いじめられたり、いじめられずとも色々詮索されることになるだろうとは予想される。

 なかなか難しいなぁ。

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