【背景】トイレの怖がり方推移
(2~3歳)家でのトイレトレーニングは順調
2~3歳時での自宅でのトイレトレーニングは特段、トイレを怖がることもなく順調にこなしていた長女。
外でのトイレは怖がり、おむつにお漏らししてしまう事もありましたが、親としては特段気にはしていませんでした。
3歳児検診で相談してみるもまだ小さいからでしょうとの事で特段指摘等はありませんでした。
(幼稚園入学~5歳)外出時にお漏らし
幼稚園に入学。幼稚園のトイレも最初は怖がり、尿意を我慢していました。
ただ毎日通ううちに、幼稚園のトイレに慣れてきて、幼稚園ではトイレができるように。
家と幼稚園、そしていつも行く駅等の「子供用の小さなトイレ」ではトイレが何とかできる状況。
ただ、家族で少し遠出(3~5時間)した際の初めての場所のトイレは怖がり、お漏らしは継続。
幼稚園等に相談するも、まだ小さい、4~5歳でもトイレができない子供もいることからそこまで心配しなくてもよいとの答え。
家族での生活に支障が出始める
長女は家・幼稚園・駅の子供用トイレ以外ではトイレができないため、家族での外出は3時間以内が原則となりました。
宿泊を伴う外出・帰省等は当然できず、行動範囲は半径3時間以内に。
長女は、英語やプログラミング等に興味をもってくれるものの、
そのような教室でのトイレがなかなかできず、お習い事も断念せざるを得ない状況が続きます。
なぜトイレが怖いのか、具体的な怖がり方
トイレの僅かな音が怖い(ウォシュレットの待機音・自動洗浄音)
3歳~幼稚園の年少さんの頃はトイレが怖いとトイレが怖い理由を言語化するのが難しかった長女。
幼稚園の年中さんあたりから怖い理由を言語化して伝えてくれるように。
ウォシュレットの待機音(ウイ~ン)という音や自動洗浄の音が怖いとのこと。
トイレに入り、便座を前にするだけでブルブル震える長女。
そのため、意外と和式トイレはすんなり外でもトイレができることを発見。
今の時代、和式トイレが意外と少なんだよな~。
成人男性でも若干怖い公園の和式トイレでは怖がりながらもトイレができる長女。
ただ洋式トイレはウォシュレットのイメージが強いらしく、
ウォシュレットでないトイレやウォシュレットの電源を切っても怖がる長女。
簡易トイレは通電していないことがわかるようで、簡易トイレでは一応トイレができます。
こんな風に怖がります(ASDの特徴のようです)
和式トイレ・簡易トイレでは外でもトイレができるように決してトイレが我慢できないわけではない長女。
トイレが怖いので、障碍者用トイレに長女と一緒に入って、手を繋いでみたり、私が座ってみたりしてみます。
トイレの入り口で口を震わせながらブルブル震える長女。
「おしっこが出そう」、「じゃあここに座ってやってみよう」、「怖い」、「大丈夫」とやりとりしているうちに、
「もう出る・・・」とトイレの目の前にしてお漏らしをしてしまう事が続く。
幼稚園の遠足やお友達と遊びに行った際に、みんながトイレに行く際は、
トイレまで一緒に行って、「おしっこが出ない」とトイレに入らない模様。
たまに、雰囲気にのまれ、一緒にトイレに入ってトイレができることもある様子。
本人の気持ちの持ち方次第で親としてはゆっくり待ってあげたいものの、
小学校入学以降は外でトイレができない事はさらに困ること、家族の行動範囲が狭いままは不便なため、発達障害の相談も受診。
発達障害の一つであるアスペルガー症候群の子は感覚過敏の特徴もあり、音等に敏感な場合が多い事を知る。
トイレトレーニング方法(解決方法)
このような状態が続き、改めて長女のトイレ(外出・初見)問題を解決するために腰を据えて対応。
結果としてなんとか外でトイレができるようになりました。
同じような悩みを抱える方の参考になれば。
トイレという空間にひたすら馴らす
外出時のトイレは時間も限られているので、おしっこが漏れそうという場合は、オムツ等で対処。
トイレでの失敗経験は多いものの、怖いというウォシュレットのトイレ自体には以外と慣れていないのではと考えました。
「トイレに入ること・トイレに慣れる」ことのみを目的に外出。
各階にトイレがある大規模なスーパー、百貨店等で上の階から順に障碍者用トイレに長女と入りました。
長女にはトイレはしなくていいから、一緒にトイレに入ろう、パパがトイレするから近くで見ていてと依頼。
ひたすら上の階から下の階に降りていき、障碍者用トイレに私が座り、トイレットペーパーを流し、水を流す様子を見せ続けました。
「今日は絶対トイレでおしっこはしなくていい」との安心感をもった長女は障害者用トイレに一緒に入り、様子を見ていました。
最初のうちは入り口のドアの近くで見ていたのですが、徐々に慣れてきて、私の隣でトイレの水が流れても怖がらなくなりました。
トイレの仕組みを理解してもらう
次はトイレの仕組み(特に音が鳴る仕組み)を理解してもらうことに。
トイレ自体の空間に慣れたので、次は私が便器に座りながら、実際に水が流れる様子を直接何度も見せます。
座った事に感知して便器洗浄するタイプのウォシュレットは水の出る場所・出る位置・そして納得感をもってもらうために「目的」を伝えます。
その後、トイレットペーパーを流して、水が自動で流れる場合はそのタイミングと目的を、自動で流れない場合はボタンを押したら流れることを伝えます。
ポイントは「納得感」です。
ただこの方法は理屈っぽい私の長女には通用しましたが、感性として「おばけ」が怖いという子供たちにも通用するかはわからないです。
トイレに座ることのチャレンジ(モノで釣る)
あまりモノで子供を釣りたくはなかったのですが、何度も練習してもらうためにモノで釣ることに。
トイレに慣れ、水の流れる(音の出る)仕組みの分かった長女には、今度は実践のターン。
トイレはしなくていいからまずはトイレに座ることにチャレンジしてもらいました。
最初はそれでも嫌がっていましたが、座るだけ、座るだけとなだめすかし、とりあえず座らせることに成功。
座る習慣をつけるためにも、5つの違う場所で座れたら、ガチャガチャを1回できるという約束を長女と締結。
長女はそれでも最初は躊躇していましたが、トイレをするのではなく、座るだけ×5回で1ガチャガチャのため、ガチャガチャの誘惑に負けて座り始めます。
トイレノートを付ける(達成感を持たす)
ガチャガチャでモノで釣ると同時に、座れた場所を記録していこうとノートを購入。
トイレに入れた所・座れた場所を記録してノートをいっぱいにしよう。
ママに見せてあげようと気持ちを盛り上げると長女は張り切ってノートに記入を始めました。
トイレノートの書き方は自由にさせていましたが、①どこのといれ(トイレの場所)、②おとは(音の有無)、③じどう(自動洗浄か否か)、④その他(その他)と自分で区分分けしていました。
後はチャレンジのレベルを上げるだけ
トイレに座る×5回で1ガチャガチャを達成した後はチャレンジのレベルを上げていきました。
- レベル1 トイレに座るだけ
- レベル2 パンツをおろして座る
- レベル3 パンツをおろして、太ももを便座に5秒つける
- レベル4 トイレでおしっこ
レベルを1~4に上げていき、最後は無事に初めて行く場所でもトイレができるようになりました。
まとめ
6歳になっても外のトイレが怖いと怯える長女。
おしっこ(うんこ)が出そうと口で言いながら、トイレ(便座)の目の前で怖い・怖いといいそのままお漏らしをしていた長女。
外出先で、便座の目の前でうんこを漏らされてた時は正直、声を荒立てたこともありました。
※後で妻から私が声を荒立てたことが長女のトラウマになっていると聞いて反省。
外出の幅も狭まり、何度やってみても怖いというだけの長女。
最後は本人の気持ち次第ということで諦めかけた時もありました。
なんとか気持ちを立て直し、長女と一緒にトイレトレーニング再開。
なんとかトイレができるようになりました。
振り返ると、以下の4点が功を奏したと思います。
- トイレを怖がる理由を長女ときちんと会話。
- 諦めずにトイレに慣れてもらう
- モノで釣ることも大事
- 自尊心・達成感を持ってもらう
対話・自尊心・そして評価これって子育てだけでなく、部下の育成にも重要なことですよね。
管理職になれなかった出世コースから完全に離脱した「カメ(夫)」が部下の育成を語るという自虐で本記事はおしまい。
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