会社に行けなくなり、鬱病認定、そして休職へ(かめ)

うつ病再発防止に向けたサラリーマン生活

 出社前にトイレで泣く日々が続き、とうとう会社に行けなくなり休職した。会社は鬱病になった社員に表面上かなり配慮してくれる一方で、職場環境や職場風土については改める気がない事に気づいた話。

前回の記事はこちら↓

玄関を出て、足が動かない

 週明けの月曜日。前日の夜もあまり寝れず、朝、布団の中で「お腹が痛い、会社に行きたくない」と悶々としながら、もう出社しないと遅刻するというタイミングになり、急いで着替えて玄関へ。玄関を出た瞬間、恐怖から足がすくみ、結局、体調不良で会社を休む旨を電話連絡をする。

 翌日の火曜日も同様に会社を休み、水曜日の朝。水曜日の朝は、上司に電話する気力すらなく、恥ずかしながら、妻に会社を休む旨連絡してもらう。木曜日は、自分で会社を休む旨を連絡したところ、直属上司の課長ではなく、副部長から翌週の金曜日まで会社を休むように指示される。

適応障害と認定される

 休みの間に心療内科へ。ネット情報では心療内科は予約が取りづらいとのことだったが、すんなり予約が取れた。なにか特別な事をしたわけではなかった。

 上記の症状を説明すると、適応障害と診断され、睡眠薬を処方された。副部長から言われた休みの期限が到来し、会社に行きたくないなぁ~と悩みながらも出社した。

 出社後の周りの目線が気になったが、周りがなんとなく優しくなった気がし、2か月程度、心療内科へ通院しながら出社する日々が続いた。

また会社に行けなくなり、鬱病認定。1か月の休職へ

 その後、また会社へ行けなくなり、心療内科へ。今回は鬱病認定され、診断書を貰い会社へ提出。

 1か月の休職(厳密には、ほとんど取れていなかった過去の有給休暇分と当年度の有給休暇)となり、休職後に主治医の診断と会社の産業医面談での判断との事。

 休職期間中は、家で何もせず、ぼ~っとテレビを見たり、ほぼ布団の中で過ごした。

さらに1か月の休職期間延長へ

 休職期間が終わり、主治医・産業医の面談。その頃は、体調も回復していたが、普段の気分は?等といったヒアリングを受け、正直に会社へ行くのが怖いと応えたりしていたところ、さらに1か月の休職期間が延長となる。

 延長された休職期間は、有給の消化ではなく休職扱いとなったため、給料もたしか6割程度になった気がする。ただそのころには、日中は家でぼ~っとしている感じでもなく、会社には行きたくないけど、他の事はやる元気があるという状態。(所謂、新型うつのような状態)。

 会社の人に悪いと思いながら、休みの日は外に出かけて自転車に乗ったり、ブラブラして過ごした。

そして復職へ

 通院しながら、1か月に1回の産業医の面談を条件に復職へむかう。もともといた部署は特例的対応が中心であったため、既に解散しており、関連部署へ異動となる。

 最初の出社日はとても緊張したのを覚えている。部署が変わったとはいえ、周りの人間は私が休職しているのを知っており、どんな目で見られるのだろうと本当にドキドキしていた。

 明確なパワハラといったわけでもなかったため、上司の課長は変わらず。最初の2週間か3週間は午前中のみの出社で、身体をまずは馴らしてくださいとの事。

 午前が終わり、私一人だけ帰宅支度をする際はとても気まずかったが、徐々に仕事にも慣れてきて、普段通りの生活へ戻る。1年程度、主治医の元へ通院を続け、通院の頻度も1週間⇒2週間⇒1か月⇒2か月となり、1年後に「寛解」(注)と診断され通院は終了。産業医の面談も主治医の通院期間が終わった段階で終了となった。

注:ざっくりいうと、一旦鬱の症状が治まり、完治したとの意味。厳密には完治とは言わないそうです。間違っていたらご指摘願います。修正します。

「気持ちの持ちよう」ではなく、職場の雰囲気が変わって解決した話

 最初は、腫れものに触る感じだった上司も、半年後には、昔のように「どうして●●なのですか?」、「どうして■■なのですか」と「なんでなんで」攻撃を仕掛けてくるように。

 ただ、そのような言われ方もあまり気にならなくなっていた。私が鬱病を経験し、人間的に一回り大きくなったとか、物の受け止め方が変わった等ということではなく、単に職場で見方が増え、気にならなくなっただけだと思う。

 職場の嫌な人への対応を含め、嫌なことについては、本人の受け止め方の問題。もう少し優しい表現にすると受け止め方によっては解決するといった話をよく聞く。

 しかし私の体験からすると、悲観的、被害意識が強いといった私の性格はすぐに変える事は難しく、また「よし!今日から前向きに物事を受け止めるぞ」と決意したところで、すぐに楽観的な性格にはなれなかった。

 ただ、異動後の職場は、前の職場に比べるとのんびり(端的にいうと経営からの重要度は低い)職場であり、職場の雰囲気は一部の人を除いてゆったりしていた。そのため上昇志向の強かったその上司は若干職場で浮いており、相対的に私の味方が多くなったと思われる。

まとめ

  • 鬱になり会社を休んでも最初の1か月くらいは有給休暇等が使える
  • 2か月以上休職すると給料は6割掛けに(所謂、厚生年金による傷病手当金)
  • そこそこの規模の企業であれば、世の流れもあって鬱病の休職者に表面上は優しい
  • ただし、会社側の本音として、職場環境自体を改善するつもりはなさそう
  • 休職明け後は、閑職に近い職場のため、攻撃的な性格の人は浮くので、思ったより休職明けの職場復帰は怖くない

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