発達障害と診断された子供。児童精神科の先生から精神障碍者手帳の取得を勧められる。
障害者手帳を取得するかどうかについてメリット・デメリットを考えて悩みました。
最終的には精神障碍者3級の手帳を取得する事にしました。①その悩みの経緯・結論に至った理由、②手帳を取得して良かった事等を整理しました。
同じ悩みを持つ人の参考になればと思い、記事としました。
悩みの経緯
子供の障害者手帳の取得についてメリット・デメリットを自分なりに整理したのか以下の表です。
教育面
メリットとしては教育の選択肢が広がることに注目しました。
小学校でも普通学級、特別支援学級のいずれでも選ぶことができるため、知的障害はなかったので、普通学級に入れることにしました。
小学校の先生にASDであること、障害者手帳を持っている事を事前に伝え、地域によるかもしれませんが、市町村の発達障害センターから既存の書類を貰って小学校に提出する形でした。
小学校の先生が特別気を使ってくれたのか、今の時代どの小学校でも同じなのかはわからないですが、かなりキメ細やかな対応(遠足・授業等)をしていただきました。アラフォーの私の時代だと変わった子、いう事を聞かない子として問題児として扱われて終わりのような対応だったと思いますが、担任の先生がかなり気を使ってくれています。
担任の先生には感謝しかありません。もし障害者手帳がなければ、ここまで丁寧し対応していただいたかどうかはわからないですが、ある意味公的な証明があるため、学校教育で配慮をしていただきありがたい限りです。
席替えや席の配置等も先生の見えるところにしてもらい、わからないこと・子供が?となっている状態だと丁寧に説明していただいているようです。
また放課後デイサービスの利用ができる。これも大きかったです。放課後デイサービスは業者によっては障害者手帳がなくても利用できるようですが、障害者手帳があると利用しやすく、また補助も受けられるので、これが決め手になりました。
本人にいつ伝えるかという課題は残っています。まだ小学生であり、どのように伝えるのか、またネットでこのような記事を書いていることが将来子供が知った時どのように感じるのか等の不安は残っています。いずれ適切な時期に伝えたいと思います。
経済面
経済面については悩みました。正直、障害者手帳3級の取得のみであり、障害基礎年金を受給しているわけではないです。また障害者手帳の取得に当たり初診日がもうあるので、障害厚生年金の受給は今後難しいとのこと。
障害厚生年金は初診日が厚生年金の被保険者期間中にないといけないので、子供は厚生年金に入っているわけではないので、今後は障害基礎年金を受給することはできても、それより手厚い障害厚生年金の障害年金の受給は難しい。
障害者手帳3級だと一部の交通機関は半額で同伴者(親)も半額等になったり、美術館・動物園等が無料になるものの、JRは割引などなし。飛行機はいちぶ安くなりました。そのため、経済的なメリットが大きいわけではなく、むしろ将来にあたっては不利になる可能性もあるので、悩みました。
将来面
将来面としては就職がまず考えられました。今後、どのようになるかはわからないですが、障害者枠で就職する場合は障害者手帳を取得している事は条件になると思います。
一方で、普通に就職する場合、障害者手帳を持っている事が不利になるのかどうか調べました。障害者手帳の有無は就職の際に申告する必要がなく、申告していない以上、後で障害者手帳をもっていることが判明したからといって学歴詐称等と違い、法的には問題ないようです。また障害者手帳を持っている事は自分から言わない限りは会社にはわからないので、就職面での不利は比較的少ないのかなと思いました。
一方、生命保険や住宅ローン(団信)については事前告知義務があり、障害者手帳がある(既往歴)があるとなかなか入るのが難しいのは事実。ただ生命保険は公的保険や少額保険でカバー。住宅ローンの団信はフラット35等でもカバーできるので、こちらについては子供自身が大人になって、自分で考えてもらう事にしようと思いました。
取得後の状況を振り返って
最終的には障害者手帳を取得することにしました。メリット・デメリットについて私なりに以下の通り考え、メリットが大きいと考えたからです。
まだ最終判断はできませんが、現時点では障害者手帳を取得して良かったと思います。
教育面でのメリットが大きいです。公教育(小学校)でのきめ細やかな対応をしていただける(学校の先生、本当にありがとうございます)、放課後デイサービスが補助を受けながら利用できる。
経済面でのメリットはそこまで大きくはないですが、美術館や動物園の利用料が半額・無料となることもあり、美術館や動物園に行く機会が増えました。
今後の課題
悩みとしてはいつ子どもに障害の事を伝えるか。バス等の利用の際に障害者手帳をそっと見せていますが、まだ子供は気づいていません。いずれ気づくタイミングがやってきた時にどのように説明するのかが悩みです。そして子供のプライベートなことをこのようなネットに記載していることの是非についても悩みながらこのブログを書いています。
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