【書評】「40代を後悔しない50のリスト/大塚寿」から厳選する3リスト

うつ病再発防止に向けたサラリーマン生活
概要

 リクルート出身で全国トップセールスを取得、MBAを取得し、オーダーメイド型企業研修を展開する「大塚寿」氏の著書「40代を後悔しない50のリスト」から気になった3点を紹介します。

40代は30代からの延長とは違う/1万人の失敗談より

 本書では、繰り返し、40代は、30代までのやり方は通用しないと述べられています。

かめ
かめ

ついつい、30代の延長と考えてしまいがちですよね。

そういえば、30代も20代の延長のノリで過ごしてきたけど

全然、違ったな。

 本書ではなんと1万人の50代以上の人の失敗談から50項目をリスト化してくれています。

50のリストの詳細は、本書を読んでいただくとして、「かめ」的に3つ選んでみました。

自分にとって大切なことを優先できなかった~「人生で手に入れたいこと」を3つに絞る~

 リストのNO1の項目が、人生で手に入れたいことを3つに絞るというリスト。定年退職された方の多くが、「自分にとって大切なことを40代で優先できなかったこと」を後悔しているとの事。

 私を含め、ついつい、目の前の仕事やつきあいに忙殺されがちなサラリーマンにとって、常に自分の心の中に置いておく事だと思います。

 同じような項目とはしては以下のとおり。コロナ禍によるリモートワークの定着で、No24やNo25の悩みは最近は減ってきているように感じます。

  • NO4 仕事と家庭のバランスがとれなかった~1週間毎に仕事と家庭のウェイトを振り分ける~
  • No12 仕事に追われ「すべきこと」ばかりやっていた~「ドキドキするゴール」を毎週設定する~
  • No24 相手に合わせて飲みに行かなければよかった~「月・火・木は飲みに行かない等自分で取捨選択する~
  • No25 「付き合いのいい人」である必要などなかった~「期限付きで人付き合いが悪くなる」宣言をする~

サラリー以外の生活の糧をもつべきだった~一つに絞らず滑り止めを持ちながら「月7万円」を稼げる副業を持つ~

 副業の勧め。副業で稼げればなおよいですが、著者は、その他のリストにもあるように、「職場」と「家庭」以外の第三の場所を確保するように勧めています。

 毎日、会社と家庭の往復だけでなく、第三の場所、趣味なり副業だったり、地域貢献だったりを確保できれば、職場の悩みも1/3(家庭・職場・第三の場所)になるような気がします。

同じようなリストは以下の通り。

  • NO43 自分の世界が広がる趣味を始めておけばよかった~世界を広げる近道として人の趣味に乗っかる~
  • NO50 もっと地域社会と付き合えばよかった~地域社会でさようならと言い合える関係を築く~

「教養」を深めておけばよかった~リビングの端っこを「書斎」と呼ぶ」~

 リストのNo40「教養」を深めておけばよかった~リビングの端っこを「書斎」と呼ぶ。リビングの端っこを「書斎」と呼ぶのは、著者が書斎のないなか、リビングの小さな机で本を読んでおいて良かったという逸話から。

 こちらは同じようなリストNOがあり、所謂「読書をしていればよかった、教養をつけていればよかった」といった類の教訓。

  •  NO37 もっと仕事に役立つ本を読めばよかった~ばっかり読みで確実に腹に落とす~
  •  NO38 時間がなくてなかなか本が読めなかった~バイブル読書で内容を講演できるくらい読み込む~
  •  NO39 読書の効用をもっと活かせばよかった~本は言葉探しのために読む~

番外編:出世街道から脱落したサラリーマンの心に染みる言葉

NO48 人事を感情的に判断すべきでなかった~誰もが納得の出来る人事はない事を知る~

 深い言葉ですね。

コメント

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