【書評】人生が整うマウンティング大全/マウンティングポリス

40代夫婦の体験談

「マウンティング大全」読んでみたら、思い当たることだらけだった件。

 万年平社員の私。気づけば同期や後輩にマウンティングされることもしばしば。そんな日々の中で、ふと書店で見つけたのが 「人生が整うマウンティング大全」(マウンティングポリス著) だった。

 まず目に入るのは、そのクセ強めな著者名。
「マウンティングポリスって何?!」
思わずツッコミたくなる(笑)。興味本位で手に取ってみると、X(旧Twitter)や5ちゃんねるなどで話題になる “痛いマウンティング” の事例がこれでもかと詰め込まれている。

まず最初に

 ページをめくる手が止まらない。

「これは…まさに自分のことでは?」

 そんな風に思ってしまう瞬間が何度もあった。
誰しも少なからず「すごい」と思われたい気持ちを持っている。もちろん私も例外ではない。読み進めるうちに、過去に自分が何気なくSNSに投稿した内容が思い浮かぶ。さらには、知人・友人の“それっぽい”投稿の数々も脳裏をよぎる。

この本からの気づき

 この本の面白さは、 「世の中にどれほどマウンティングがあふれているか」 を改めて気づかせてくれる点にある。

たとえば、
スタバでMacBookをカタカタしているときの優越感
👔 職場の微妙な上下関係
🙇 「いやいや、私なんて…」と謙遜しながらのマウンティング

…もはや日常にマウンティングが溶け込みすぎている。
この本は、それらを 「マウンティング」という一本の軸でリフレーム(捉え直し) してくれるのが新鮮だ。

 SNS全盛の時代、承認欲求がどんどん膨張していく現代社会をスッキリと理解できる。

大全と名乗るだけある

 さらに、この本が「大全」を名乗るにふさわしい理由は、 マウンティングのパターンを網羅している ところにある。

・「マウンティングにはどんな種類があるのか?」
・「自分がどのタイプに当てはまるのか?」
・「逆に、どうすればマウンティングをうまく使えるのか?」

など、気づけば自己分析までできてしまう。

特に面白かったのは、 「相手にうまくマウンティングさせてあげる」 という逆転の発想。
これを読んだとき、単なる読み物としての面白さを超え、一気に 実用書としての価値が爆上がり した。

マウンティングを 「される側」 ではなく 「させる側」 になることで、
交渉を有利に進める
人間関係を円滑にする
マーケティングにも活用できる

といった、驚きの応用テクニックまで登場する。

SNS時代の 「令和の道徳の教科書」 として、より多くの人に読んでほしい一冊!


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