クレジットカードの請求額が多い月は、銀行口座の残高が気になります。
私も、カードの引き落としで普通預金がマイナスになりそうになると、つい「あとから分割払い」を利用していました。
毎月の支払額を減らせば、口座のマイナスを避けられるからです。
ところが最近、あることに気づきました。
定期預金を担保にした総合口座貸越が使えるなら、分割払いに変更しない方が得な場合もあるのではないか。
今回は、そんな家計管理の中での気づきを書いてみます。
口座残高がマイナスになるのが嫌だった
カードの引き落としで、普通預金の残高がマイナスになる。
実際には定期預金があるので、すぐに支払い不能になるわけではありません。それでも、銀行アプリにマイナスの数字が表示されるのは気分のよいものではありません。
そこで、これまでは「あとから分割払い」を利用し、引き落とし額を減らすことがありました。
しかし、考えてみれば分割払いには手数料がかかります。
口座残高の見た目を気にするあまり、余計な費用を払っていたのかもしれません。
あとから分割払いの手数料は意外と高い
あとから分割払いは、カードで買い物をした後に支払回数を変更できる便利な制度です。
ただし、3回以上の分割払いには通常、手数料がかかります。
例えば、主なカード会社の公式情報では、次のような手数料率が案内されています。
| カード会社 | 分割払いの実質年率 |
|---|---|
| イオンカード | 10.05〜12.42% |
| 三井住友カード | 14.70〜17.91%(掲載例) |
| 楽天カード | あとから分割は17.64% |
※2026年10月時点の公式掲載条件です。カードの種類や支払回数などによって異なります。イオンカードは2026年11月11日を目途に分割払い手数料の改定を予定しています。
例えば、イオンカードの2026年11月の改定前条件では、10万円を10回払いにした場合の手数料は5,600円です。
月々の支払いは楽になりますが、支払総額は105,600円になります。
分割払いは便利な一方、毎月の支払額だけでなく、手数料を含めた総額を見る必要があると感じました。
定期預金があるなら、総合口座貸越という選択肢も
銀行の総合口座には、定期預金を担保として、普通預金の不足額を自動的に借り入れできる仕組みがあります。
例えば、三菱UFJ銀行や三井住友銀行では、対象となる定期預金の約定利率に年0.5%を上乗せした金利で自動融資を利用できます。
ゆうちょ銀行にも「貯金担保自動貸付け」があり、担保となる貯金の種類に応じた金利が設定されています。
| 金融機関 | 金利の仕組み |
|---|---|
| 三菱UFJ銀行 | 定期預金金利+年0.5% |
| 三井住友銀行 | 定期預金金利+年0.5% |
| ゆうちょ銀行 | 定期貯金金利+年0.5%、定額貯金は+年0.25% |
仮に適用金利が年1.0%で、10万円を60日間借り入れた場合、利息は単純計算で約164円です。
10万円 × 1.0% × 60日 ÷ 365日 ≒ 164円
これは仮定の計算ですが、分割払いの手数料と比べると、かなり小さな金額です。
もちろん、利用できる金額や金利は金融機関・預金の契約内容によって異なります。
ボーナスなどで短期間に返済できるなら?
今回、私が特に重要だと思ったのは、いつ口座の残高不足を解消できるかという点です。
例えば、カードの引き落としで10万円不足しても、2か月後のボーナスなどで確実に返済できる見込みがある場合。
そのようなケースでは、分割払いに変更して長期間手数料を支払うより、総合口座貸越を利用して短期間で返済した方が、費用を抑えられる可能性があります。
ただし、注意点もあります。
- ボーナスの支給額や時期は、必ずしも予定どおりとは限らない。
- 総合口座貸越も借り入れであり、返済が遅れれば利息が増える。
- 定期預金があっても、貸越の対象外となる場合がある。
- 分割払いには、支払回数や手数料無料キャンペーンなどの条件差がある。
また、分割払いを選んだ後にボーナスで繰上返済する場合も、手数料の扱いはカード会社によって異なります。
単に金利を比較するだけでなく、返済時期と実際の負担総額を確認することが大切です。
まとめ|口座のマイナスより支払総額を気にするべきだった
私はこれまで、普通預金の残高がマイナスになることを避けようとして、あとから分割払いを利用してきました。
しかし、定期預金を担保とした貸越が使え、短期間で返済できるなら、そちらの方が負担を抑えられる場合もあります。
もちろん、総合口座貸越を積極的に利用した方がよいという話ではありません。どちらも借り入れに伴う負担やリスクがあります。
今回の気づきは、もっと単純なことです。
口座残高がマイナスになることばかり気にするのではなく、最終的にいくら支払うのかを考えるべきだった。
今後は、目先の口座残高だけでなく、手数料や利息も比較して判断したいと思います。
参考:金融機関の公式情報
※本記事は個人の体験と金融機関の公開情報をもとにしたものです。金利・手数料・利用条件は変更される場合があります。実際の利用時には最新情報をご確認ください。

コメント