はじめに:市川の街角で出会った、ロシアへの小旅行
千葉県市川市。駅の南側に広がる賑やかな商店街を歩いていると、ふと目に留まる異国情緒漂う看板。それが今回ご紹介する「ロシア亭」です。
フランス料理やイタリア料理は日常の選択肢に入りやすいですが、ロシア料理となると、少し珍しく感じます。 「たまには変わったものを」という好奇心に誘われ、暖簾をくぐってみることにしました。
実はこのお店、かつて神田で絶大な人気を誇った名店「ろしあ亭」が市川に移転してきたお店なのだそうです。
<お店の外観はこんな感じ>

宇宙を感じるランチ?「ボストークコース」の魅力
今回、注文したのは、ランチの「ボストークコース(3,300円)」です。
この「ボストーク」という響き、どこかで聞いたことがあると思い、 調べてみると、なんとガガーリンが人類初の宇宙飛行を成し遂げた時のロケットの名前なのだとか。
ロシア語で「東」を意味するこの言葉は、まさに新しい体験の始まりにぴったりな名前。

ロシア料理を引き立てる、こだわりのドリンクたち
まずは喉を潤すために、チェコ産のビール「バドザー」を注文。
ロシア料理店で東欧のビールが楽しめるのも、このお店の粋な計らい。ドイツのバドワイザーに似た名前ですが、非常に飲みやすく、これから始まるコース料理への期待を高めてくれる一杯です。

バドザービールは結構飲みやすい。気軽に飲めるビールって感じ。
続いて、ロシアといえば欠かせないのが「ウォッカ」。ストレートで飲む勇気はなくても、ウォッカベースの「ブラッディーマリー」なら飲めるかなと思い注文。
トマトの旨味とウォッカのキレが絶妙にマッチし、お酒にあまり強くない私でも、その美味しさを存分に味わうことができました。

絶品!五感で楽しむ伝統の味
コースの幕開けは、目にも鮮やかな冷前菜の盛り合わせ。中でも印象的だったのが、サーモンのパイ包み焼きです。サクッとしたパイ生地の中に閉じ込められたサーモンの旨味は、一口食べれば名店のこだわりが伝わってきます。添えられた色鮮やかなお野菜も、一品一品丁寧に作られていることが分かります。

手前が前菜の中でのメインのサーモンの包焼き。
中のサーモンとパイ包が美味しい。

色のついたジャガイモみたいなのも美味しいな。

そして、ロシア料理の代名詞といえば「ボルシチ」。 中には野菜やベーコンがゴロゴロと入っており、一口スープを啜れば、素材の旨味がしっかりと溶け出した深い味わいが体に染み渡ります。本格的なボルシチを食べるのはいつ以来だろう・・・。

野菜もベーコンもたっぷり入っており、食べ応えあり。野菜のうま味がしっかり溶け出したスープも美味しい。

このボルシチに合わせるのが、独特の香りが食欲をそそる「ライ麦パン」。
ヨーロッパの小説や映画『ライ麦畑でつかまえて』などで名前は有名ですが、実際に食べる小麦のパンとは違う、力強い風味と適度な酸味が、濃厚なボルシチと最高の相性を見せてくれます。

メインディッシュとして登場したのは、ロールキャベツ。 日本の家庭料理で馴染みのあるケチャップ味やコンソメ味を想像していましたが、出てきたのはその予想を良い意味で裏切る一皿でした。
中にはお肉がぎっしりと詰まっていて、食べ応え抜群。

ロールキャベツといえばケッチャップ味のイメージでした。想像していたのとは違う。
中のお肉がぎっしり詰まっており、かなり食べ応えあり。

お肉をソースにつけると美味しい。このソースは何なんだろう。

締めくくりは、優雅なロシアンティーで
食後は、温かいロシアンティーと冷たいアイスクリームで一息。 ジャムの甘みが溶け込んだ紅茶を飲みながら、ゆったりとした時間が流れます。日々の喧騒を忘れ、美味しい料理に癒やされる。これこそが、大人夫婦の休日の醍醐味かもしれません。


さいごに
市川の「ロシア亭」は、神田の名店の味を継承しつつ、どこか懐かしく温かい雰囲気で迎えてくれました。3,300円のコースでこれほどの満足感を得られるのは、お得。

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