【費用0円で月数万円→撤退】akippaオーナーになった40代夫婦が直面した「近隣トラブル」と「事務局の塩対応」

40代夫婦の体験談

 空いている駐車場を気軽に貸せるシェアサービス「akippa」。初期投資費用0円で毎月数万円の副収入を得られると知り、オーナーになりました。順調な副業生活を送っていましたが、わずか1年の間に近隣住民を巻き込んだ重大なトラブルが2度発生し、結局、オーナーを辞めるという悲劇的な結末を迎えました。

 特に問題だったのは、予約者が駐車場を間違えて停めてしまった際の、akippa事務局の対応です。オーナー側は予約者のナンバーを確認できるのに、直接連絡する手段がなく、何度もクリックしてやっと電話番号を得て、事務局に連絡。迅速な対応が必要な状況で、連絡がつながったのはその日の午後でした。

 二度目のトラブル発生時、これ以上近所に迷惑をかけられないと対策を依頼したものの、事務的に対応を断られ、私たちはオーナー継続を断念しました。

 今回は、副業として魅力的なakippaオーナーの裏側に潜んでいた、ご近所迷惑リスクと、撤退を決意した全経緯を詳細にお伝えします。

費用0円で毎月数万円!akippaオーナーは最高の副業だった

 空いている自宅駐車場を貸し出すakippaオーナーの生活は、まさに夢のような副業でした。初期投資はゼロ円。にもかかわらず、毎月コンスタントに数万円の副収入を得ることができ、家計に大きなゆとりが生まれました。平穏な日々が約1年間続き、このまま順調に収益が伸びていくと信じていました。

 誤駐車を防ぐため、オーナーサイトから提供された写真に加え、過去の事例を踏まえてakippaに依頼し、プラスチックの看板を複数設置しました。近隣の道からの行き方や写真もわかりやすい表記になっており、誰もが迷わない駐車場になっているはずだと自信を持っていました。しかし、この平和は突然、破られることになります。

費用0円で毎月数万円の副収入【akippa】

<過去にあったトラブル事例>

【事件発生】平穏な日々を一変させた近所の方からの突然のチャイム

 それはある休日の朝、突然のチャイムでした。玄関に出ると、近所の方が焦った様子で立っていました。話を聞くと、「うちの駐車場に見知らぬ車が停まっていて困っている。akippaで貸しているのは知っているから、もしかしてそちらの予約車ではないか」とのことでした。

 私はすぐにakippaのオーナーサイトを確認しました。その日に予約されている車の車種とナンバーを調べると、驚くことに近所の駐車場に停まっている車と完全に一致していたのです。誤駐車が起きてしまった。すぐに移動してもらわなければ、近隣関係に決定的な亀裂が入ってしまいます。

予約者と完全一致!しかし連絡手段がないオーナーが頼るべきは誰か?

 予約者が確定しているにもかかわらず、オーナーである私たちには直接連絡する手段がありません。予約者のナンバーは確認できるのですが、電話番号やメールアドレスは非公開です。私たちはプラットフォームであるakippa事務局に頼るしかない状況でした。

 しかし、akippaは基本、メールやチャットでの問い合わせを推奨しており、緊急事態にもかかわらず、オーナーサイトから何度もクリックを繰り返し、やっとの思いで電話番号を見つけ出す必要がありました。

akippa事務局との対応と顛末

 すぐにつながるだろうと期待して電話をかけましたが、akippa事務局に何度も電話してやっとつながりました。近所の方が困っている中、電話口で待たされる時間は、非常に長く感じました。

 やっとakippa側から予約者へ連絡してもらえることになりましたが、その後の顛末についても、こちらから電話をかけ直さない限り、あまり連絡はありませんでした。結局、予約者に連絡がつき、間違った場所から移動してもらえたのは、チャイムが鳴ってから大幅に時間が経過したその日の午後でした。私たちは近隣の方に深く頭を下げるしかありませんでした。この一件の後、再発防止策として、さらにakippaの看板を受領し、駐車場に追加で設置しました。

数か月後に「再び発生」した悪夢と、継続を断念した決定的な理由

 看板を増やしたことで安心していたのも束の間、前回の事件から数か月後、再び悪夢が訪れました。またしても同じ近所の方からチャイムが鳴り、前回と全く同じ事象が発生していました。

 二度目のトラブルに頭を抱えました。このままではいけないと考え、akippa事務局に具体的な対策を依頼しました。駐車場のサイトに「akippaの看板設置してあるところに駐車してほしい。絶対に間違えないでほしい」といった留意事項を目立つ形で補記してほしいという依頼です。

 しかし、戻ってきた回答は、不安を打ち砕くものでした。事務局からは「事務的にそういった対応はオーナ側でしてほしい」という、非常に冷淡で事務的な回答が返ってきたのです

オーナー継続を断念させた、「民事不介入」の不安と撤退の結末

 結局、この回答を受け、オーナー継続を断念することを決めました。毎月数万円の副収入は魅力的でしたが、これ以上、近隣の方に迷惑をかけるわけにはいきません。プラットフォーム側が、再発防止に対して「事務的に対応できない」 のであれば、トラブルのたびにオーナーが矢面に立たされ、近隣との関係が悪化するリスクを負い続けることになります。

 特に不安だったのは、もし近所の人が怒っていきなり警察に違法駐車で連絡したらどうなるのかという点です。違法駐車は民事不介入の原則があるとはいえ、オーナーとして「防犯上の不安」や「事件の可能性」を訴えられたら、警察も調査せざるを得ないはず。そのような法的・近隣関係のリスクを負ってまで、副業を続ける意味はありませんでした。結果、私たちはakippaオーナーを辞めるという結末を迎えました

借りる側としては便利だが…akippaオーナーを検討する人へ

 トラブル対応では不満が残ったものの、akippaは借りる側(利用者)としては非常に便利なサービスです。今でも遠くに出かける際には利用しています。

 しかし、もしこれからakippaオーナーを検討されている方がいれば、副業で得られる収益と、近隣トラブル・プラットフォーム対応というリスクのバランスを慎重に検討することをお勧めします。

 

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